ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

伊予生糸の伝承へ!!

絶滅の危機にある文化、養蚕・製糸。その中でも、最高級品質の絹糸、「伊予生糸」は、日本の地理的表示保護制度の認証を受けています。養蚕農家、製糸技術者が減ってゆく中で、どのように後世に残して行くか、皆さんのご協力を得ながら、課題解決に向けて頑張ります。応援よろしくお願い致します!

苗木の話

2014-09-08 12:27:12 | 阿部みかん農園


 みかんの苗木の話の前に、高きびの写真。



 今年は雨が多かったけれど、今のところ、順調です。


 内子の日曜市で、譲ってもらった高きびが、こんなに立派に成長しています。


 種を譲ってくれたのは、西表島に長年住んでいた画家さん。



  ウリ科のつるが伸びてますね。


 


 マクワウリが、茎に絡みついて、伸びています。






 さて、本題。



 みかんの苗木のおはなし。



 苗木は、苗木業者さんから購入しています。(これは有機栽培のものではありません)




 その苗木を、春に植え付けします。


 苗木は病害虫に弱いので、ほとんどの農家さんが、農薬を使用します。


 当農園は、苗木にも一切、農薬を使用していません。



  春に植えた苗木、1年目は、だいたいこんな感じ。



 


 大きさがわかりにくいと思うので、500ml水筒を。


 葉っぱの色が黄緑色ですね。肥料も与えていませんので、若干窒素が不足気味かと思われます。でも、問題ありません。





 次は、植えて二年目。


 


 品種は別になりますので、単純な比較はできませんが、だいぶ大きくなっているのが、わかるかと思います。肥料を施用しなくても、元気に生育中。植物は、自ら根っこを伸ばして、栄養を求め、光合成によって、自ら栄養を作り出します。動物と決定的に異なるのが、その辺ですね。


 最後は、3年目。これも品種が違いますので、ご了承を。



 



 無肥料、無農薬でも、ちゃんと育てることはできます。大きなことを言うようですが、やる気があるかないかの違いですな。



 さて、長雨が終わって、ようやく日照りが戻って来そうな明浜で、赤潮がしぶとく発生しています。



 明浜では、8月の末から、『初秋肥(しょしゅうひ)』の散布をする、というのが、一般的な柑橘栽培の流れです。

 
 海に面した広大な斜面で、大量の肥料が散布されれば、雨で肥料分が流されて海に流れ込みます。



 しかし、このことに気が付いている人、どれだけいるのかな?



 肥料をやらないとみかんは育たないと考えてる人、まだまだ9割ぐらいなんじゃない?



 
 地球が、太陽の周りをまわっている、というのが、常識ではなかった世界から、コペルニクス的転換を果たすまでには相当な時間がかかったわけですから、仕方がないかもしれないのですけれど。



 
 

さあ、秋晴れへ!

2014-09-08 11:41:51 | かんがえるあし

 今年の夏も、各地で大雨による被害が出ました。


 四国の友人のところでも、いろいろ被害が出たようです。



 先月末の、内子の日曜市の後、ミーティングで、とある提案がありました。


 「高知の〇〇さんところ、家も畑も避難指示区域になってしもたけん、帰宅できずにこまってるらしいんよ。みんなで少しでも支援できたら思うんやけど。」


 高知のそのご家族は、新規就農で移住してきた仲間で、環境に負荷の少ない暮らしと農業を実践されている方です。



 避難先では、特に生鮮野菜を買えるところが近くにないとのことでもありました。



 そこで、農家の多い笑心村のメンバーたちが、野菜など支援物資を送る、ということで決定。



 私は、内子在住ではないので、みんなとは別便で、あるものを見繕ってお届けいたしました。


 

 先ほど、お礼のお手紙が届きました。手書きのお手紙が、何よりうれしいです。



 




 こうして、四国は狭いですから、新規就農者、あるいは、自然を愛する人たちのネットワークが、強いつながりで結ばれています。この安心感があればこそ、暮らして行けるのだと思っています。


 これからも、大切にして行きたい。