私にとって、ヒーローとは?
子供の頃の、憧れの存在は、父方の祖父でした。
これといって、共有できる思い出があったというわけでは、ないのですが。
私の、目指す暮らしの原点は、すべて、祖父の暮らしにあると言えます。
まず、祖父の家は養蚕農家。はい、今私が養蚕をやっていることに、多大な影響をもたらしています。
そして、祖父は、長い間、教員でもありました。ですから、私も教員になる憧れは、長いことありました。
教員を目指すことを前提に、大学まで進学したにもかかわらず、教員養成課程を途中で放棄した時、まあ、父親の怒りというか、失望は、計り知れなかったことと思います。
小学生の頃から、教員になるか、農家になるか、いつも迷っていて、高校受験も、農業科と普通科の選択で悩み、大学も農大か教員養成系か悩み、就職も(ここで教員は諦める)、農業系に行くか迷い・・・。
(余談ですが、数年前、食育の授業の講師をやった時、本当に、心から嬉しくて、天国の祖父に、いい報告ができたような気になりました。)
祖父には、たくさんの子供がいて(つまり、私の父の兄弟姉)、田舎に行くと、いつも爺さんを囲んで、親父たち兄弟(男が圧倒的に多い)が、楽しそうにお酒を酌み交わしていました。ですから、私も、たくさんの子宝に恵まれる、ということも、夢見ていたんですけど。これはもう、現実が難しくなってきたな。
伝統的な日本家屋に住み、囲炉裏とかまど、五右衛門風呂は桑の枝で。盆と正月には、たくさんの孫たちを連れた子供らが帰ってくる。
そんな田舎の風景に憧れて、はや30年以上。
私の夢の実現は、まだまだ遠いのだが、死ぬまで追いかけてやるぜ。