「匂い」とは肯定的でも否定的でも、個人の記憶に最も印象深いものである。
前半の次々と獲物をハメていくカッコよさは「オーシャンズ11」のようであり、大雨降る夜、濁流とともにずぶ濡れになりながら階段を駆け落ちていくさまは「ジョーカー」の階段よりも象徴的なワンシーンだった。そして、格差を隔へる「匂い」が最終章の惨劇の引き金になってしまう。
韓国映画はあまり見ないが、ソン・ガンホだけは別格、彼の出演映画にはハズレないのが今回も証明された。ラストシーンに、「地下室のメロディ」のアラン・ドロンの悲哀を思い思いおこさせ辛かった。アカデミー賞おめでとう。
パラサイト半地下の家族 #パラサイト
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