『悲しみよこんにちは』 ジュリエット・グレコ
”Bonjour Tristesse” Juliette Gréco 【YOUTUBEより】
1958年制作のオットー・プレミンジャー監督による同名のアメリカ映画の主題歌です。
映画はフランスの女流作家フランソワーズ・サガンが18歳の時に書いたベストセラー小説が原作で、多感な少女が
若さゆえの残酷さから父親とその恋人との愛を破壊していく物語でした。
主題歌の『悲しみよこんにちは』はジョルジュ・オーリックが作曲、アーサー・ロレンツが英詩をつけて、劇中では
ダンス・ホールのシーンでジュリエット・グレコが唄っていました。
また、ジャック・ダタンとアンリ・ルマンシャンによって仏詩もつけられており、シャンソンとしてはこちらの方が
聞きごたえがあるのではないかと思われます。
タイトルの”Bonjour Tristesse”はそのものずばり『悲しみよこんにちは』で、不遇の我が身に唯一の友人となっている
「悲しみ」に語り掛けていて、縁を切りたくても切れないこの友人との同居を敢えて受け入れているという内容に
なっています。
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