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旅の友・ポップス編 (162) 『ぼくの伯父さん』

2017-07-19 13:41:39 | 旅の友・ポップス編

『ぼくの伯父さん』 サウンド・トラック
”Mon Oncle” Sound-track 【YOUTUBEより】


1958制作のジャック・タチ監督のフランス映画『ぼくの伯父さん』の主題歌で、作曲はアラン・ロマンです。
この映画は、フランスの下町の情感を詩的に仮託して描いており、ユーモアの中に超近代化に対する風刺をこめた
ジャック・タチの最高傑作です。
ジャック・タチはフランスの喜劇王とも呼ばれていますが、その笑いはスマートでチャップリンのようなしつこさがなく
どちらかというと、くすぐられるように可笑しい、微笑ましい笑いとなっています。
さらに、見終わってからの爽快感はジャック・タチの本質である人間賛歌を感じずにはいられません。
爽やかな主題歌が全編に流れ、作品全体と融合しながら作品を盛り上げる重要な役割を果たしています。
映画、音楽ともに見事の一言です。

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2 コメント

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ご無沙汰です (オンリー・ザ・ロンリー)
2017-07-19 22:39:02
「赤い風船」とかこの時代の作品には
ほのぼのした人間の(親子の)情愛を
感じます。
と同時に現在の映画人の堕落さを悲しく
思います。
恐らく東和が輸入元のはずですが
東京だと「日比谷スカラ座」でした。
優れた東和の偉業に感謝すべきですね。
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オンリー・ザ・ロンリーさんへ (Chochin)
2017-07-20 14:23:50
こんにちは。
仰るように、映画を観終わったあとに残る清々しい爽快さが
心の豊かさの糧になったような気分にさせてくれました。
私は最近の映画は殆ど劇場で観ておりませんので批判すらできませんが、
映像の美しさや豊かな情感表現などが復活しない限り
映画に未来はありません。

ところで、
「赤い風船」は確かに東和の配給でした。
「ぼくの伯父さん」は新外映だったと思います。
新外映はフランスなどのヨーロッパ作品の配給会社で
『嘆きのテレーズ』『太陽がいっぱい』などの優れた映画を輸入していて
東和、日本ヘラルドなどと共に質の高い欧州名作を提供してくれていたのですが
残念な結果に終わったようです。

コメントありがとうございました。






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