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港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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シネマ・ポップス…ときどきイラスト

旅の友・ポップス編 (134) 『アパートメント』

2017-06-21 14:33:42 | 旅の友・ポップス編

『アパートメント』 フェランテとタイシャーのピアノ
”The Apartment” Ferrante & Teicher 【YOUTUBEより】


ビリー・ワイルダー監督の1960年制作のアメリカ映画『アパートの鍵貸します』の主題歌です。
ワイルダーは『深夜の告白』『失われた週末』『サンセット大通り』などのシリアスな作品群をつくった後、
脚本家のI・A・L・ダイアモンドとコンビを組んで『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』などの独自の
ソフィスティケーション喜劇の世界を完成させています。
特にダイアモンドの創造する台詞はワイルダー作品には欠かせぬ存在で、この『アパートの鍵貸します』に
おいてもロビンソン・クルーソーの足跡のくだりは秀逸でした。

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また、ワイルダーはこの映画でも小物などのわき役をうまく使っています。壊れた手鏡、無数のフリーデンが
並ぶ無機質なオフィス空間などなど…
しかし、いくら何でもテニスラケットでスパゲティの湯切りはやりすぎでしたね。


旅の友・ポップス編 (133) 『ディサフィナード』

2017-06-20 12:35:50 | 旅の友・ポップス編

『ディサフィナード』 スタン・ゲッツ&チャーリー・バード
”Desafinado” Stan Getz & Charlie Byrd 【YOUTUBEより】


1962年にアントニオ・カルロス・ジョビンが作曲、サックスのスタン・ゲッツとジャズ・ギタリストのチャーリー・バード
という異色の組み合わせによるボサノヴァの名曲です。
いや、ボサノヴァというよりもウエスト・コート系のジャズと言った方が良いのかもしれません。
あまり目立たないチャーリー・バードのクラシック・ギターが曲の雰囲気を大いに醸し出しています。

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旅の友・ポップス編 (132) 『アイドルを探せ』

2017-06-19 11:50:19 | 旅の友・ポップス編

『アイドルを探せ』 シルヴィー・ヴァルタン
”La Plus Belle Pour Aller Dancer” Sylvie Vartan 【YOUTUBEより】


1963年制作の音楽映画 『アイドルを探せ』の挿入曲で、シルヴィー・ヴァルタン衝撃のデビューです。
これまではフレンチといえばシャンソンが絶対的な主役でしたが、彼女の出現によってヌーヴェル・ポップ系が
脚光を浴び、その後のフランス・ギャル、サルヴァトーレ・アダモ、エンリコ・マシアスそしてダニエル・ヴィダルなどの
大活躍により空前のフレンチ・ポップス・ブームが起こりました。

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一方で、時を同じくしてイタリアではジリオラ・チンクエッテイ、ボビー・ソロなどの若手によってカンツォーネも
大きく様変わりし、ポップス界も多種多様化の時代となっていきました。
私がエレキバンド中心の英米音楽から逃げ始めたのもこの頃からでした。


旅の友・ポップス編 (131) 『星を求めて』

2017-06-18 12:07:58 | 旅の友・ポップス編

『星を求めて』 ビリー・ヴォーン楽団
”Look For A Star” Billy Vaughn And His Orchestra【YOUTUBEより】


シドニー・ヘイヤーズ監督によるイギリスのホラー映画『殺人鬼登場』の主題歌です。
イギリスのシンガー・ソング・ライターであるピーター・ハッチの作詞・作曲によるもので、
オドロオドロした恐怖映画のサーカスのシーンで、ゲイリー・ミルズの歌声が流れていました。
これをビリー・ヴォーンがさらにロマンチックな曲調にアレンジして名曲に仕立て上げました。

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2014-05-13 映画音楽史(127)『殺人鬼登場』1961年公開

1950年代後半から60年初めにかけて日本でも恐怖映画が数多く公開されました。
ドラキュラやフランケンシュタイン、他にも『血を吸うカメラ』『顔のない眼』など多くの心理恐怖映画が
押し寄せた流れの中の一篇が『殺人鬼登場』でした。


旅の友・ポップス編 (130) 『小雨降る径』

2017-06-17 12:32:21 | 旅の友・ポップス編

『小雨降る径』 マランド楽団
”Il pleut sur la route” Malando 【YOUTUBEより】


1920年代後半にドイツのヘンリー・ヒンメルが作曲した抒情的なコンチネンタル・タンゴの名曲です。
1930年代初期にフランスに渡って仏詩がつけられてティノ・ロッシなどがレコーディングし、
シャンソンとしても大ヒットしています。

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今年はどうしたものか梅雨の季節なのに雨が降りません…