クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

旅行用メイン機材について

2021年05月11日 16時52分05秒 | カメラ

左から、E-M10m2 + 14-150mm F4-5.6、E-M1m2 + 12-100mm F4.0、Z7 + 24-200mm F4-6.3

以前から旅行用の撮影機材には頭を悩まされてきました。
荷物を増やしたくないのでなるべく軽く少ない機材で、多くのシーンを撮りたいという欲張りな要求を完璧に満たす機材というのはないのですから。
ミラーレスカメラ登場以前は一眼レフに重いレンズ2、3本とコンデジというセットでしたが、登場後はメイン機に14-150mm、サブ機に7-14mm、それにコンデジ(主に食事撮影用)という組み合わせでした。

このマイクロフォーサーズ2台+コンデジセットはズーム比が高く幅広いシーンに対応できて気に入っていました。
ただしM.ZUIKO DIGITAL 14-150mmの望遠側は高倍率ズームの常で若干写りが甘く感じましたが、これは仕方がないことなのでほとんど不満はありませんでした。

2017年に12-100mm F4 PROを入手したところ、広角~望遠まで写りがよく、以降は専らこのレンズが旅行用レンズの主役でした。
14-150mmに比べて大きく重いですが描写に不満はなく比較的寄れるので旅行用レンズの決定版だと思いずっと愛用してきました。
去年の秋にニコンのZ 24-200mmを入手したところ、このレンズも広角~望遠まで写りがよいことが確認できました。
そうなるとE-M1 markII+12-100mmとZ7+24-200mmとどちらが旅行用機材として適しているのが、考えてみる必要に迫られました。
  A. E-M1 markII+12-100mm
  B. Z7+24-200mm
      A  B
ズーム比  ○  ○
質量    ○  △  レンズはほぼ同じ質量
画質    △  ○  どちらも及第点
ファインダ △  ○
近接撮影  ○  ○
手ブレ補正 ○  △  Aは手持ちで2秒シャッターが可能
連写能力  ○  △  

こうしてみると一長一短があり甲乙付け難く感じます。
Z7はフルサイズなので画質が良く、画素数も4500万画素もあります。
画素数はこんなに必要ないのですが、APS-Cにトリミングして2000万画素、300mm相当で撮影できるのはシーンによっては大きなメリットとなります。
E-M1 MarkIIは手ブレ補正が強力で手持ちで1秒以上の低速シャッターが切れます。
三脚不要で滝をスロー撮影できる能力にはこれまでも助けられてきました。
Bは旅行に2回ほど使ってみたのですが、驚くほど細かい部分まで写っている事に驚く反面、微ブレが目立つ割合が多いように感じます。電子シャッターを積極的に使うべきなのでしょう。

今後は被写体をより高画素で撮影したい場合はBを、滝を写す機会があったり、雨天が多い場合は防滴性に定評のあるAを、と状況により使い分けても良いかな、と考えています。


FUJIFILM XF10試写

2021年04月07日 20時49分20秒 | カメラ

写真仲間がカメラ2台を手放すということで譲り受けました。
2台というのはFujifilm XF10とPanasonic TX2です。


先日はその2台を持って小江戸・川越にスナップに行ってみました。
XF10はAPS-Cサイズのベイヤー配列CMOSを搭載した28mm相当単焦点機です。
EVFは搭載していません。画質はセンサーが大きいだけあって良好です。
最短撮影距離は10cmと比較的寄れます。
デジタルズームを使い35mm、50mm相当でも撮影可能です。
AFは最近の機種にしては遅く、暗いと迷うことがあります。


スナップショットモードというのがあり、距離2m/絞りF8、5m/F5.6の組み合わせから選択しパンフォーカスで素早く撮影できます。


FUJIFILMといえばフィルムシミュレーションモードですが、カラーはPROVIA、Velvia、ASTIA、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Stdと6種類あります。またモノクロは5種類です。
またフィルムシミュレーションブラケットもあるので、そういった面では楽しめます。

実際に半日使ってみた感想ですが、気になっていたAFは晴天屋外では速度、精度とも問題を感じませんでした。フィルムモードはPROVIA/Stdを主に使ったのですが、発色、階調ともに自然に感じます。バッテリの持ちも思ったより良く、予備が間に合わなかったのですが、全然余裕でした。
撮りはじめて少したち、目が28mmの距離感に慣れてくると良いペースで撮れました。帰宅してPCで等倍で見ると意識していない細部まで写っていて驚くこともありました。


普段スナップを撮ることはほとんどないのですが、このカメラなら気楽に撮れるので、またどこかに撮りに行きたい気分になりますね。


Z 24-200mm F4-6.3 VRを入手

2020年09月16日 17時28分49秒 | カメラ
1年前にNIKON Z7というミラーレスカメラを手に入れました。レンズに関しては手持ちの一眼レフ用レンズをFTZマウントアダプタで使ってきました。
今夏24-200mmという高倍率の便利ズームが発売されたので手に入れてみました。
一応入手する前にMTF曲線を見たりNETの購入者情報を見たりしたのですが評判は良さそうでした。
Z24-200mmを実際に手にしてみると手持ちの24-120mmF4よりずっと軽いです。オリンパスので12-100mmF4 Proと焦点距離は同等、重さも同等です。レンズの明るさが異なるので比べるべきではないのでしょうが、ズーム範囲が同じでフルサイズ対応なのでかなり軽いと言っても良いと思います。


またマウント径が大きくなった関係でレンズ基部も太くなりスッキリした筐体になりました。
このレンズはズームすると全長が伸びるのですが、重いレンズユニットがレンズの基部側に配置されているのでズームしても重量バランスの変化が少ないです。またレンズにはロックボタンがありますがレンズを下げていると自重で鏡筒が自然に伸びるということがないことにも好感が持てました。
AFはほぼ無音で高速に合焦します。AFの精度も特に問題はありません。


試写画像をPCで等倍に拡大してみると噂通り高倍率ズームとしては解像感が高くしっかりした写りでした。こういった高倍率ズームの場合、広角側は良くても望遠端の写りが甘いレンズが多いのですが、24-200mmはかなり良好です。
高倍率ズームの中では評判の高いオリンパスの12-100mmF4 PROと同等という感触を得ました。
ミラーレスになってマウント径やフランジバック回りの制約が少なくなりレンズの高性能化が進んでいるようです。現在Z7は野鳥撮影中心に使っているのですが、軽い24-200mmを手に入れたので、今後は旅行などにも使っていきたいと思います。

新製品発表を眺めて

2020年02月17日 09時39分43秒 | カメラ
中止になってしまいましたがCP+に合わせて各社新製品の発表が続いています。
また今年はオリンピックイヤーなのでニコン、キヤノンからフラッグシップが発表されました。
D6と1DX mk3を比較するとスペック上はかなりキヤノン優位かと感じます。
特にAF点数は191点、連写も16コマ/秒まで来ました。ミラー有りで16はなかなかすごいと思います。
D6で注目はこれまで増える一方だったAF点数が105点と一見減少した点。ただニコン史上最強AFを謳っているので食いつきや追尾性は相当なものなのでしょう。とはいえ上記2機種はとても買えないのでパラパラと眺める程度の関心度です。

オリンパスはE-M1 mk3を発表しました。
現在のメイン機がE-M1 mk2なので上記2機種より熱心に見たのですが、う~ん、という感じですね。
正直E-M1 mk2登場時に感じた先進性は失われたようです。
特に肝心の画像センサーが据え置きというのは如何なものかと思います。つまり画質は次機種までほぼ変わらず、ということですからね。
それ以上に問題なのは像面位相差AF点数も121点のまま、ということです。
AFで最近フィールドでの評価が高いのはソニーのα9です。私は使ったことはないのですが、ユーザーに聞くとこぞって絶賛しますね。
α9は像面位相差AFが693点、AI活用のAFで動き物にかなり強いそうです。
今となってはE-M1 mk3の121点は少ないと思います。
E-M1 mk2はスモールAF点にしてもまだAFの合う範囲が広すぎて、野鳥の目にピントを合わせても微妙にずれることが多いです。
追尾性能、特に一旦フォーカスを外れた後のリカバー動作も弱いです。
AF点数が変わらないと、この辺りの抜本的改善は難しいように感じます。

E-M1 mk3の前機種からの主な改善点は次のとおりです
 世界最高7.5段の手ブレ補正
 TruePic IX採用
 E-M1X譲りの進化したAFシステム
 星空AF
 進化した顔優先/瞳優先AF
 カスタムAFターゲットモード
 AFリミッター
 横位置・縦位置撮影のそれぞれでAFターゲットモード/AFエリア位置を設定
 5000万画素手持ちハイレゾショット
 ライブND
 マルチセレクター
このうち私が魅力を感じるのは縦横位置でのAF関連の設定機能ですね。他社は随分前から実現しているのでやっとか、という気もしますが実用上は大きな改善です。
他のAF関連の機能もそれなりに魅力を感じます。ただ星空AFと手持ちハイレゾは使わないと思います。
ライブNDとマルチセレクターはなかなか良いと思います。特にライブNDはオリンパスらしさを感じる機能ですね。

E-M1 mk2も発表後かなり経ってから購入したので、E-M1 mk3も買うとしてもかなり先になりそうです。
実は野鳥撮影はZ7に移行しつつあるので、風景、花、旅スナップなどではmk3の改善性能は不要です。
将来業界NO.1の動体撮影連写能力を手にすればまた購入したいと思います。

旅行用撮影機材について

2020年01月18日 21時37分49秒 | カメラ

去年は日本各地や南米など人生で一番旅行をした一年となりました。
旅行にはそれまでマイクロフォーサーズのボディ2台とレンズ2本(7-14mm、12-100mm)、それにコンデジを使っていました。しかし去年の春先に旅行用に機材を2つほど買い足しました。

一つはニコンのアクションカメラであるKeyMission 170、もう一つはオリンパスの12-200mmレンズです。
前者はGoProまたは中華の互換カメラを買うのが普通なのでしょうが、ニコンびいきということで選んでみました。結果としては思ったほど使いませんでしたが、南米では活躍してくれました。
12-100mm F4 Proを所有していながら12-200mmを導入した狙いは2つです。
1つ目は旅行の際の重量を少しでも減らしたいということ、2つ目は北海道では野生動物や野鳥を撮る機会もあるでしょうが、そのために超望遠レンズを持参するのは大変、しかし換算400mmあればトリミング前提である程度の写真は残せるだろうという目論見でした。
一年間、各地を旅して回った結果はまずまずでしたが、多少の不満は残りました。
旅先で撮る写真ですが、私の場合撮影結果から判明したのは7割以上は35mm換算24-120mmの範囲で収まります。室内や教会などの建築物を撮ることもありこの場合は超広角レンズが必須です。これは全体の1割程度でしょうか。
問題は望遠レンズが必要なシーンはどの程度の焦点距離が必要かということです。
去年の旅行の場合は、知床のヒグマやオジロワシを撮るには400mmでは全然足りず、800mm程度は欲しかったです。イグアスの滝では上空をコンドルが飛んでいましたが、これには1000mm以上が欲しかったです。
要するに12-200mmの望遠側では全然足りませんでした。さらに使ってわかったのですが、12-200mmはワイドから標準域は問題ないのですが、望遠側は写りが思ったより甘かったです。
正確にはピントの精度が悪いようで、微妙にピントを外しているカットが多かったです。試写の段階ではそれほど写りが甘いという印象はなかったのですが、旅行でさっと撮るとほんの少しピンが甘い感じのカットが非常に多かったです。おそらく拡大表示+MFで追い込めばかなりシャープに撮れると思いますが、旅先ではそういう撮り方は現実的では有りません。
とはいえ全く撮れないよりは撮れたほうがずっと良いのは間違い有りません。

上記の機材で1年運用した結果、12-200mmは手放して軽量なOlympusの9-18mmと75-300mmを買いました。
今年はボディ2台、レンズ3本(Olympus9-18mm、Pana12-60mm、Olympus75-300mm)とコンデジを基本にしたいと思います。超望遠が不要な時はレンズ2本(Pana7-14mm、Olympus12-100mm)にする予定です。
この判断がどうなるかは1年使った結果で判断したいと思います。
今年最初の旅行は来週の九州旅行となります。超望遠を使うシーンはほとんどなさそうですが、レンズ3本セットで臨もうと思います。