左から、E-M10m2 + 14-150mm F4-5.6、E-M1m2 + 12-100mm F4.0、Z7 + 24-200mm F4-6.3
以前から旅行用の撮影機材には頭を悩まされてきました。
荷物を増やしたくないのでなるべく軽く少ない機材で、多くのシーンを撮りたいという欲張りな要求を完璧に満たす機材というのはないのですから。
ミラーレスカメラ登場以前は一眼レフに重いレンズ2、3本とコンデジというセットでしたが、登場後はメイン機に14-150mm、サブ機に7-14mm、それにコンデジ(主に食事撮影用)という組み合わせでした。
このマイクロフォーサーズ2台+コンデジセットはズーム比が高く幅広いシーンに対応できて気に入っていました。
ただしM.ZUIKO DIGITAL 14-150mmの望遠側は高倍率ズームの常で若干写りが甘く感じましたが、これは仕方がないことなのでほとんど不満はありませんでした。
2017年に12-100mm F4 PROを入手したところ、広角~望遠まで写りがよく、以降は専らこのレンズが旅行用レンズの主役でした。
14-150mmに比べて大きく重いですが描写に不満はなく比較的寄れるので旅行用レンズの決定版だと思いずっと愛用してきました。
去年の秋にニコンのZ 24-200mmを入手したところ、このレンズも広角~望遠まで写りがよいことが確認できました。
そうなるとE-M1 markII+12-100mmとZ7+24-200mmとどちらが旅行用機材として適しているのが、考えてみる必要に迫られました。
A. E-M1 markII+12-100mm
B. Z7+24-200mm
A B
ズーム比 ○ ○
質量 ○ △ レンズはほぼ同じ質量
画質 △ ○ どちらも及第点
ファインダ △ ○
近接撮影 ○ ○
手ブレ補正 ○ △ Aは手持ちで2秒シャッターが可能
連写能力 ○ △
こうしてみると一長一短があり甲乙付け難く感じます。
Z7はフルサイズなので画質が良く、画素数も4500万画素もあります。
画素数はこんなに必要ないのですが、APS-Cにトリミングして2000万画素、300mm相当で撮影できるのはシーンによっては大きなメリットとなります。
E-M1 MarkIIは手ブレ補正が強力で手持ちで1秒以上の低速シャッターが切れます。
三脚不要で滝をスロー撮影できる能力にはこれまでも助けられてきました。
Bは旅行に2回ほど使ってみたのですが、驚くほど細かい部分まで写っている事に驚く反面、微ブレが目立つ割合が多いように感じます。電子シャッターを積極的に使うべきなのでしょう。
今後は被写体をより高画素で撮影したい場合はBを、滝を写す機会があったり、雨天が多い場合は防滴性に定評のあるAを、と状況により使い分けても良いかな、と考えています。