クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

土門拳の古寺巡礼展

2023年04月15日 17時47分22秒 | 写真

一昨日は東京都写真美術館の古寺巡礼展を見学してきました。
古寺巡礼展は相当昔にどこかで見た覚えがあります。また2010年には山形の土門拳記念館でも作品を見ました。
とはいえ以前は仏像そのものにあまり興味がなく、被写体の仏像も見たことのないものばかりでした。
その後、何故か仏像に興味が湧き、多少なりとも仏像巡りをしたので、今回の120点あまりの展示作の半分ぐらいは見たことがあるものでした。やはり見たことのある仏像は興味の湧き方が違いますね。
そのうえ個人的にタイムリーな仏像がいくつか写されているな、と感じました。というのも1月の奈良旅行で見学したばかりの仏像が被写体となっていました。例えば、飛鳥寺の飛鳥大仏、唐招提寺の阿弥陀如来坐像と千手観音菩薩立像。なお阿弥陀如来は唐招提寺のホームページでは盧遮那仏となっています。
他にも去年12月の京都旅行で見たばかりの広隆寺・弥勒菩薩半跏思惟像もありました。もちろん見たことの無い仏像も多くあり、特に会津勝常寺と滋賀の向源寺の仏像は魅力的で行ってみたいな、と思いました。

今回はじめて知ったのですが、土門は平安前期の弘仁期に作られた木造仏が好みだったそうです。理由はそれ以前の仏像は完璧すぎる、以後の仏像は下品だから(?)、だそうです。世情人気を集める運慶&快慶仏はお好みではなかったということのようです。
古寺巡礼の仏像写真といえば部分の大胆な切り取りが特徴です。今写真展でもそのようなカットが並んでいました。大判カメラで切り取った精細描写は思わず引き込まれるような怪しい魅力があることを再確認しました。
もっともピントが少々怪しいカットも無きにしも在らず、でしたが。
奈良飛鳥寺の飛鳥大仏
臼杵石仏群の大日如来坐像

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