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朝食の常識を見直すべし

2019-12-06 08:46:13 | 絵本

朝食定番メニュー 牛乳→前立腺がん、卵→心臓病のリスク

 朝食を抜くと日中の集中力や活動量が低下することがわかっている。栄養価の高い朝食を摂ることは健康的な生活を送るために欠かせないが、慌ただしい朝はついメニューが偏りがちになる。「パンとスクランブルエッグに牛乳」「ご飯と焼き魚に味噌汁」などと、毎朝の“定番メニュー”が決まっているという人は多いだろう。そのため、間違った朝食の摂り方を続けていると、命取りになりかねない。

 とくに気をつけたいのが乳製品だ。たんぱく質、脂質を多く含み、骨粗鬆症予防や腸内環境改善などの健康効果がある一方で、摂取量次第では「がん発症リスク」になりうる。

 2015年のノルウェー科学技術大学などの共同研究によれば、乳製品の摂取量が1日あたり400g増えるごとに、前立腺がんのリスクが7%上昇した。

 製品別に最もリスクが高かったのはチーズで、1日の摂取量が50g増えるごとに前立腺がんリスクが9%上昇した。同様に低脂肪乳は200gごとに6%、牛乳は200gごとに3%上昇した。

 著書『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(東洋経済新報社刊)がベストセラーになっている、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)助教授の津川友介医師が説明する。

「乳製品に含まれる飽和脂肪酸を摂りすぎることが、前立腺がんのリスクにつながると、欧米の多くの研究により指摘されています。同研究では、普通の牛乳より低脂肪乳のリスクのほうが大きくなっているが、その原因はまだ特定されておらず、さらなる研究が待たれます」

 低脂肪乳と病気リスクの関連を示した論文は他にもある。米ハーバード公衆衛生大学院などの研究チームが約13万人をおよそ25年追跡した調査では、1日3食分の低脂肪乳製品を摂取する人は、1食分未満の人よりも、パーキンソン病の発症リスクが34%上昇した。

 パーキンソン病は、運動機能に関わる中脳の細胞が減少することで発症する。動作が緩慢になったり、震えが起きるといった軽い症状から、寝たきりのような重篤な症状まで様々。50歳以上に多く、患者は日本に15万人以上いるとされる。元ハーバード大学研究員で、ボストン在住の内科医である大西睦子医師が指摘する。

「乳製品は尿酸値を下げる効果があるが、尿酸値が低くなりすぎるとパーキンソン病の発症リスクが高くなる。完治が難しいパーキンソン病は、まだわかっていないことも多く、この研究からただちに低脂肪乳との相関関係が示されたとは言えませんが、低脂肪乳を多く飲む人は念頭に置いておくべきでしょう」

 コレステロール値との関係が長年議論されてきた「卵」にも、最新の研究結果が発表されている。

 今年3月に米ノースウェスタン大学の研究者らが発表した調査では、1週間に3~4個の卵を食べると心血管疾患のリスクが6%、全死亡リスクが8%上昇した。前出・大西医師は「この研究は海外でも議論を呼びました」と指摘する。

「現在も米国心臓協会は『1日1個の卵は心臓にとって健康的』として摂取を推奨し、多くの専門医が支持しています。ただし、食べすぎのリスクを指摘している研究が多いのも事実です。卵だけを食べる『卵ダイエット』や、極端に多く食べ続けるのは避けたほうが無難でしょう」

なるほど~


地球温暖化

2019-12-04 08:41:17 | 絵本

ヒマラヤで急増する氷河湖、悪夢をもたらす

地球温暖化による壊滅的な洪水への不安が高まっている

特集フォトギャラリー3点(画像クリックでリンクします)
ネパールのゴジュンバ氷河から水が流れ込む湖。湖畔のゴーキョ村に差し迫った洪水の危険はないが、ヒマラヤには、氷河湖の水位上昇に脅かされている地域もある。PHOTOGRAPH BY GETTY IMAGES, FENG WEI PHOTOGRAPHY

 2019年、ヒマラヤ地域における知識の共有や開発を目指す国際総合山岳開発センター(ICIMOD)は、気候変動がヒマラヤ山脈、ヒンドゥークシュ山脈、カラコルム山脈、パミール高原などの氷河にどのような影響を与えるかについて、これまでで最も包括的な研究結果を公表した。

 対象はアフガニスタン、パキスタン、中国、インド、ネパール、ブータン、ミャンマーにまたがる地域だ。この研究によると、地球温暖化のペース次第では、同地域におよそ5万6000カ所ある氷河の3分の1から3分の2が、2100年までに消滅するという。

 南アジアで暮らす約19億の人々にすれば、これは不吉な予測だ。さらにこの研究は、差し迫った問題にも触れている。氷河が急速に融解した場合、3850立方キロ(琵琶湖の貯水量の約140倍)にも及ぶ水はどこへ行くのかということだ。

 答えはこうだ。氷河に覆われた山脈として長らく知られてきたヒマラヤは、急速に湖の目立つ山脈になりつつある。実際、別の研究によれば、1990年から2010年にかけて、アジアの高山地帯では、氷河を水源とする氷河湖が新たに900カ所以上も形成された。

 こうした湖の形成過程を理解するには、氷河を氷のブルドーザーだと考えるとわかりやすい。ブルドーザーはゆっくりと山腹を下りながら大地を削り、両脇に「岩屑」の土手を残す。この土手はモレーン(堆石)と呼ばれる。氷河が解けて縮小すると、残ったくぼみが水で満たされ、モレーンが天然のダムの役割を果たす。

危険な氷河湖は100カ所以上

「まず氷河が解けていくつか池ができます」とナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーで、米コロラド大学ボルダー校の山岳地理学者であるアルトン・バイヤーズは話す。「それらが合わさって一つの池となり、さらに大きな湖になるのです」

 湖の水位が上がると、湖水がモレーンを越えてあふれ出したり、最悪の場合にはモレーンが決壊したりすることがある。これが科学者の言う「氷河湖決壊洪水」(GLOF)だ。地元の少数民族であるシェルパは、同じ事象を「チュ・グマ」(壊滅的な洪水)と呼ぶ。

 1985年8月4日には、ネパールのクンブ地方で、ヒマラヤでも屈指の大規模なGLOFが発生した。きっかけは氷雪崩がランモチェ氷河を下り、ディグ湖に流れ込んだことだった。誕生してから25年ほどしかたっていないディグ湖では、氷雪崩によって高さ4~6メートルの波が発生。それによりモレーンが決壊し、500万立方メートルを超える水が一気にあふれ出して洪水が起きた。

 このような湖の危険度を現地調査なしで評価するのは、科学者にとっても難しい。人里離れた湖にたどり着くには、徒歩で何日もかかる場合が多い。そうしたなか、2011年に行われた現地調査では、ネパール国内の42カ所の湖において、洪水のリスクが「非常に高い」または「高い」と確認された。周辺も含めたヒマラヤ地域全体では、こうした湖の数は100カ所を超える可能性がある。

地球が壊れてきている