オミクロン株よりも強力な変異株がやって来た…日本でも“ステルス変異”を発見
新型コロナのオミクロン変異株の下位変種である「BA.2」の感染事例が日本でも確認された。
「BA.2」は遺伝子増幅(PCR)検査で他の変異株と区別することが難しく、伝染力は従来のオミクロン変異株の「BA.1」より強いことが分かり、いわゆる“ステルス”変異と呼ばれている。
27日(きょう)の日本経済新聞によると、国立感染症研究所は26日に開かれた厚生労働省の新型コロナ専門家諮問会議で、日本国内で少なくとも27件の「BA.2」感染事例が確認されたと報告した。
厚労働生省の集計によると、日本入国者の中では19日までに198件の「BA.2」感染が確認された。
「BA.2」は「BA.1」とともに昨年11月から感染報告が行われており、英国やデンマークなど、40カ国以上で発見されていると同誌は付け加えた。 韓国国内でも海外から入国した新型コロナ感染者のうち、4.5%が「BA.2」変異株の感染者であることが確認された。韓国・疾病管理庁のチョン・ウンギョン庁長は27日のブリーフィングで「(韓国)国内の感染事例ではこのタイプのオミクロン変異株は確認されていない」とし、「現在の診断試薬、変異分析PCR試薬でこのステルス変異もすべて確認が可能」と説明した。
英国・保健安全庁は今月21日、自国内の優勢種は「BA.1」だが、国内外で「BA.2」への感染が増えているという理由で調査変異に指定した。世界保健機関(WHO)も「BA.2」変異に感染しているかどうかを優先して調査するよう勧告している。
初期分析では感染力が高い可能性が提起されている。京都大学の西浦博教授は、デンマークで報告されているゲノム情報などを分析した結果、「BA.2」の感染力が「BA.1」に比べて18%強いという見解を示した。
ただし、「BA.2」の病原性などをはじめとする詳しい特徴はまだ不明確であり、入院率にも大きな違いがあるかについては確認されていない状況である。
「BA.1」と「BA.2」の間には20以上の異なる部分が存在しており、これは2020年末から流行したアルファ変異株の下位変種間の違いよりも多いと日本経済新聞は報道した。
国立遺伝学研究所の黒川顕教授は「デルタ株についても新しい変異が増加しており、今後、オミクロン変異株の流行が沈静化するとしても、デルタ株がまた流行する可能性もある」と懸念を示した。
オミクロン変異株より強い