ミサイル発射成功と報道=「在日米軍攻撃用」―北朝鮮
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は7日、在日米軍攻撃用の弾道ミサイルの4発同時発射訓練に成功したと報じた。
金正恩朝鮮労働党委員長が立ち会ったという。
北朝鮮は6日、北西部から日本海に向け、弾道ミサイル4発を発射。うち3発は日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定されており、これを指すとみられる。
北朝鮮が6日朝、ミサイル発射施設のある北西部の東倉里から弾道ミサイルを4発発射した。そのうち3発が日本の排他的経済水域(=EEZ)内に落下した。ソウルから藤田賢治記者が伝える。
韓国国防省は発射の狙いについて、北朝鮮への強硬姿勢をみせるアメリカのトランプ政権に対決姿勢を示し、現在行われている米韓合同軍事演習に対抗して武力を誇示したと分析している。
韓国軍によると、北朝鮮は6日午前7時34分頃、ミサイル発射施設のある北西部の東倉里から弾道ミサイルを4発、日本海に向けて発射した。4発とも1000キロメートル以上飛行したという。発射された弾道ミサイルの種類については、午前中の韓国軍の会見でも質問が相次いだが、まだ特定されていない。
ICBM(=大陸間弾道ミサイル)とは射程が5500キロ以上ある長距離弾道ミサイル。北朝鮮がアメリカへの攻撃を可能にするために開発を進めていて、金正恩委員長が「発射実験の準備が最終段階にある」と述べていたことから、今回、発射実験に踏み切ったかが注目された。しかし、韓国軍はその可能性は低いと分析。ミサイルの到達高度が260キロと、ICBMに比べると低いことなどが根拠と考えられる。
一方で、今回4発も同時に弾道ミサイルを発射することは異例。韓国の国防省は、今回の発射は北朝鮮への強硬姿勢を見せるトランプ政権への対決姿勢を示し、現在行われている米韓合同軍事演習に対抗して武力を誇示する狙いがあると分析している。
4発も同時に発射したことは北朝鮮の強い反発を示したものと考えられる。軍事演習は5月1日まで続けられる予定で、韓国軍はさらなる挑発の可能性があるとして警戒を強めている。
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