オオカミ?クマ?謎の生物を牧場主が射殺!DNA分析へ…米モンタナ州
先月半ば、米北西部モンタナ州の牧場に、オオカミに似た謎の動物が現れ、牧場主が銃で射殺した。報告を受けて駆けつけた州政府の役人にも野生動物の専門家にも、正体がわからないという。
オオカミなのかクマなのか、はたまた新種なのか…正体不明の野生動物が現れたのは先月16日。モンタナ州デントン郊外の牧場で、家畜から数百メートル離れた場所に近づいたところを牧場主から射殺された。
てっきりオオカミだと思った牧場主は、法律にしたがって州政府の野生動物保護局(FWP)に通報し、死体を引き取ってもらうよう依頼したが、駆けつけた職員は「オオカミにしては犬歯が短いし、短足すぎる」と首をひねった。オオカミの専門家にも同行してもらったが、ひと目見た途端に「こんな灰色熊みたいな毛色のオオカミはいない」と一蹴。
謎の動物は、出産経験のない若いメスで、イヌ科であると推測されたことから、当局は死体をモンタナ州立大学の研究所に送ってDNAサンプルを採取し、オレゴン州の米国魚類野生動植物法医学研究所で詳しく分析してもらうことにした。
この法医学研究所は、「ワシントン条約(絶滅のおそれがある野生動植物の種の国際取引に関する条約)」にもとづいて設立された特殊機関で、密猟者の追跡や違法漁業、保護樹林や草木の伐採などの犯罪捜査を行うという、野生動物専門の科学捜査研究所だ。
モンタナ州野生動物保護局のブルース・アシュリー氏は「私が知る限り、あの研究所がこの類の調査を行うのは前代未聞だ」として、DNA解析の答えが出るまでには、数週間から数カ月かかる場合があると話している。
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