交際中だった昨年のお練りでは、沿道からの「紀香、連れてきてぇ〜な!!」の掛け声に苦笑した愛之助。今年は、地元の期待に応えて紀香がやってきた。

 近畿最古の芝居小屋、出石永楽館で愛之助が主演する同歌舞伎は今年で9回目。同所は愛之助いわく「第2の故郷」で、兵庫県西宮市出身の紀香にとっても“ホーム”といえる。

 2人は前日2日に豊岡入り。「役者冥利に尽きる」と永楽館にゾッコンの夫の晴れ姿を目の当たりにしようと、紀香はこの日、お練り開始15分前に沿道に姿を見せた。

 しかし、あっという間に「紀香さんや」「メッチャきれい!!」と人だかりが。「事故のないようにしないと…」と、いったん劇場に引き上げた。

 朝方に降っていた雨もお練りが始まるころには上がり、愛之助は沿道からの「おめでとう」「お幸せに!!」の掛け声に、満面のラブリンスマイルを振りまいた。

 やがて、愛之助の乗った人力車が永楽館前に差し掛かると、いても立ってもいられなくなったのか紀香も劇場から外へ。スタッフや物陰に隠れるようにしながら愛之助の姿をスマートフォンで撮影し、控えめに手を振っていた。

 お練り後のあいさつで愛之助は「結婚させていただきました。ありがとうございます。妻も来ております」と報告。大盛況の会場はあたたかい拍手に包まれた。

 「きょうは裏方ですので」と会見などはしなかった紀香だが、現地で体感した愛之助人気については「皆さまに感謝しております」と深々とお辞儀。梨園の妻として、夫の「第2の故郷」で満点のデビューとなった。