◇17日午前から養鶏場の21万羽の殺処分を開始へ

 北海道は16日、清水町の養鶏場の鶏から、毒性の強いH5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。道は17日午前から養鶏場の鶏約21万羽の殺処分を開始する。全国では今季5例目、道内では初めての家きんへの確認例となった。

 道によると、この養鶏場から16日午前10時ごろ「約30羽が死んでいる」と十勝家畜保健衛生所に通報があった。死んだ鶏5羽と生きていた2羽について簡易検査した結果、全て陽性だったことから十勝家畜保健衛生所で確定検査を進めていた。

 道は高橋はるみ知事を本部長とする対策本部を設置。17日から殺処分や消毒といった防疫作業を始める。半径3キロ圏内では家きんの移動制限を、10キロ圏内では搬出制限をかける。制限されるのは養鶏場7戸で計19万2000羽に上る。野鳥の監視なども強化する。

 道内では12月に入り、苫小牧市で見つかったハヤブサや北見市で回収されたオオハクチョウのそれぞれの死骸から、H5N6型高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されている。