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謎の発光生物

2017-06-27 17:23:20 | 日記

巨大チクワかきりたんぽ?謎の発光生物パイロソーム 米西海岸で増殖中

パイロソーム

 太平洋の反対に位置する米西海岸のオレゴン州では最近、透明な円筒形の体をした謎多き生物パイロソームが数百万単位で異常繁殖しており、地元の環境団体や海洋生物学者は海洋の温暖化が生息海域を広げた可能性があるとみて、実態解明を急いでいる。

 まずはパイロソームの写真をご覧あれ。ブヨブヨしたゼラチン質のチューブ状の生物。これは、1匹の個体ではなく、数ミリサイズのプランクトンが数百から数千規模の単位で集まった集合体だ。

米海洋大気庁(NOAA)ノースウェスト漁業科学センターの研究員、ヒラリー・ソーレンセンさんらの調査チームは今年2月以降、オレゴン州からカリフォルニア州北部の沖合の海洋生物を調査した結果、たった5分間で6万体に及ぶパイロソームを捕獲したと発表した。

 パイロソームは2015年以降、オレゴン州沿岸で目撃されるようになったが、今年の生息数は昨年までを大きく上回る。最も被害を被っているのは漁師たちで、釣り針をたらしても、かかるのは魚の代わりにブヨブヨしたパイロソームばかり、漁網はパイロソームの重さに耐えきれず穴だらけ。ビーチは数百万に及ぶパイロソームで埋め尽くされているというのだからゾッとしない。 このパイロソームは、一般的には赤道沿いの西アフリカや地中海のような暖かな海に生息する「ホヤ」の仲間で、夜の海ではクラゲのように発光して見えることから、「火(パイロ)の体(ソーマ)」を意味するギリシャ語由来の名前がつけられている。成長すると18メートルくらいに大きくなるものもあり、過去には60メートルという記録も残されているという。

 しかし、その生態にはいまだ謎も多く、ヒラリー・ソーレンセンさんらは「南の海に生息するパイロソームが、海洋の温暖化によって北太平洋で異常繁殖している可能性がある」と指摘して、引き続き調査を続けている。

  海洋
過去には人間がすっぽり収まるくらい巨大なパイロソームも見つかっているという
 

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