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貝毒ご用心

2017-05-03 08:07:39 | 日記

潮干狩り穴場、貝毒ご用心 淀川でも発生「採っても食べないで」

 気温が上昇し、週末やゴールデンウイークを利用した潮干狩りを楽しむシーズンを迎えている。ただ、大阪湾では春先からアサリやシジミの「貝毒」が発生。毒が蓄積した貝を食べると最悪の場合、死に至るケースもある。潮干狩り場では安全な持ち帰り用の貝を準備しているが、淀川下流などの“隠れスポット”で無料で貝採りに興じる人も多く、大阪府などが注意を呼びかけている。(杉侑里香)

 昨年4月上旬、大阪府阪南市に住む80代の夫婦が手のしびれやふらつきを訴えて病院に駆け込んだ。脳卒中に似た症状だが、夫婦そろってとは…。前日の食事を聞き、診察した医師はピンと来た。

 「まひ性の貝毒だ」

 府などによると、夫婦はこの前日に大阪湾に流れ込む市内の男里川河口でアサリを採り、調理して食べていた。重篤には至らず回復したが、当時この河口では国が定める規制値の9倍を超える貝毒が検出され、採取した貝を食べないよう関係機関が呼びかけていた。今年は幸い、府内での被害は報告されていないが、3月下旬から大阪湾では貝毒の発生が続いている。一時は規制値の35倍超の貝毒を検出した地域もあった。

 貝毒は有害な植物プランクトンを貝が食べて蓄積されることで起こり、近年は大阪湾で春先に毎年のように発生。昨年は7月まで規制が続いた。神経系に作用するまひ性貝毒は重症の場合、呼吸困難となり、過去には死亡する事例も起きている。見た目で貝が毒化しているかどうか分からず、熱にも強いため調理しても毒が弱まらないのが難点だ。

 このため府や地元自治体は、府内の海域で採取した貝を口にしないよう注意喚起。二色の浜海水浴場(貝塚市)など府内3カ所の潮干狩り場では持ち帰り用として、九州産など貝毒が発生していない地域の貝を準備し、採取した貝と交換するなどの安全対策を講じて営業している。

 一方、こうした潮干狩り場以外の河口や砂浜では、貝拾いに対する注意の目が十分に行き届かないのが現状だ。「地元に詳しい人ならこの時期に貝毒が多いことはよく知っている」(府担当者)というが、レジャーなどでたまたま訪れた人は知らずに食べてしまう可能性もある。

 大阪市の淀川下流の汽水域は天然のシジミが採れることもあり、この時期は家族連れらが川べりで貝を採って遊ぶ姿も見られるが、この流域でも今年4月、最大で規制の8倍の貝毒を検出。府による規制が続いている。小学生の子供と水遊びをしていた同府豊中市の男性(38)は、「貝毒というのは初めて聞いた。持って帰るつもりはなかったが、気をつけたい」。府や地元自治体はこうした「隠れスポット」にも立て看板を設置したり定期的にパトロールしたりして注意喚起している。府の担当者は「潮干狩りを楽しむのはいいが、食べることは絶対にしないで」としている。


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