眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

ここ最近審査で思うこと

2021年02月28日 | Weblog
昨日今日とアンサンブル、個人コンテスト愛知県大会の審査。
昨日は中学校の部32団体、今日は33人のソロ、33団体高校の部を10時〜18時まで聴かせてもらい審査させていただきました。

緊急事態宣言中なので会場にて全て動画審査。
この1年間動画審査を行って気づいた事は打楽器アンサンブルが意外にわかりやすい。
生で聴くと多少ズレていても会場の響きや動きも手伝って誤魔化されるが、動画はズレたり外したりするとはっきりわかる。
もちろんバランスや音色など生で聴く方がいいに決まっていますが、意外や意外新たな発見でした。

ちょっと前の時代、管楽器奏者はテンポに合わせた身体の揺さぶりや見合ってのアンサンブルなど、審査員に不自然な動きは辞めましょうと講評に散々書かれてきたと思うが、この何年かではほとんどが微動だにしない生徒が多いような気がする。

私は音楽的な動きであれば多少揺れてもいいと思う。例えば前へ音を飛ばしたい時は頂点に向かいベルは前へいくなどソロやアンサンブルに必要な自然な動きならあった方が逆に良い。
音大生でも直立不動で電柱に縛られた様な吹き方の生徒は多いがどう動いていいかわからない子が多い。
演奏する動きにはルールは特に無いがその曲に相応しい、音楽に合っていればより効果的な動きであるば良く、ヨーロッパやアメリカの方々もその様な自然な動きを常に演奏に伴う。
ある程度動くことにより身体が硬くならないようリラックスするということもあると思う。
そう、今の学生達はどう動けば良いのかわからないまま楽器を吹き、何か動けと言われれば不審な動きをして、また違うと指摘されるという負のスパイラル。

避けたい動きの代表例は
まず小刻みなテンポの動きは無い方がよい。
また両足の関節を折り曲げテンポを取るのも良くない。
ベルをクルリと回してリリースを切る動きもない方が良いなど、この考えられる3つ以外ならある程度リラックスする為の身体の動きは必要ではないかと思う。
それらも表現力に大きく関係してくるから。

話は変わりますが講評に毎回書くことは表現する事の大事さ。
ここからはぶつ切りで色々思ったこと。

■この曲は、どの時代に書かれたもの?作曲家は?タイトルは?どんな雰囲気?どう感じるか?フレーズは?頂点はどこか?フレーズの終わりは?暗い明るい?朝昼晩?春夏秋冬?どんな感触?全体のどこが山場?喜怒哀楽で現すと?等、吹きて本人達にインタビューしたい思いだ。

■都会の子と田舎の子でも頭で描くイメージは変わってくるだろう。
地下鉄、ビル街で育った子と海や山でいつも遊んだ子でもイメージは変わってくるかもしれない。
洗練された空間、オシャレな店、地下鉄の匂い、映画館...
土と草の匂い、海水の苦さ、木登り、サンライズサンセット...
これはどんな環境で育っても鋭く敏感な人は敏感なのだろうと思う。

■小学校の国語の授業、1人ずつ当てられて順番に教科書を朗読させられる事があった。
ほとんどの生徒は一本調子の棒読み、でも時々感情を込めて表現する子がクラスに1人くらいいた。
でも大概その子はクラスから笑われる。
なんか人と違う、なんかおもろい、と言った理由で。
私も棒読みの一員だったがその感情を込めて表現する同級生に憧れもあったのはよく覚えている。
元々人前で表現する事が苦手な日本人が個性や表現するものを余計に排他的にしてしまう事は多いのではないかと思う。

■日本のソロコンクールでヨーロッパの審査員が日本人は皆同じような演奏をするねと笑い話になる。言われた生徒はとても悔しいが同じくらい先生達も悔しい思いをする。

■私のクラリネットの生徒でミュージカルを同時に勉強し始めた子がいる。
ミュージカルで人前で演技して歌うことにより、クラリネットの表現も大幅に変わっていき、音までも自由になり良くなった。

■感受性(インプット)と表現(アウトプット)のバランスがとても大事。
インプットだけでは成長に繋がらない、いくら受けるものが多くても出さなければ無いと同じ、その逆も然り。
アウトプット量が多いほど運動と同じで成長に繋がる。フィードバックは必要ではあるが。

■楽器を持ち始めた中学生や高校生にこういったことを表現させるのは酷で難しいことなんだろうか。人生経験の豊富な大人が子供達に伝えなければという事が沢山あるだろうし、逆に子供達から純粋さを教えられる事も多い。
昨年今年のようなこの状況では満足に楽器を練習できる時間と環境が無かったので楽譜通りに演奏する(音を並べる)のが精一杯であったことは仕方ないでしょう。

■楽器を演奏する上で基礎や技術はとても大事である。表現する事は技術でもあり、技術がなければ表現できない。
音楽のジャンルである以上、表現する事の大切さは同じくらい無くてはならないもの。
演奏者は表現者なのですから。

魂が宿る音、魂が宿る演奏を!



自主練日

2021年02月24日 | Weblog



今日は自主練習の為、大学へ。
合間に昨日のクラリネットクワイヤーの音源を編集。
まぁまぁいい音で入ってて少しホッとしました。
夕方から生徒が受けるソロコンクール動画審査用の録音に付き添う。

今朝起きて思ったこと。
そろそろ名古屋に来て5年になり、ある程度地元の東海地方のプレイヤーとも人脈ができて、やりたい事やらなきゃ(やりたい)と思い、ある共通の筋の皆さんにお声がけしました。
まだまだ今コンサートはこの状況難しいですが、この時期に暖めて暖めて秋あたりに出せたらいいなと思います。
コロナ終息後の楽しみの1つ。

名古屋音楽大学クラリネットクワイヤー演奏会

2021年02月24日 | Weblog




名古屋音楽大学クラリネットクワイヤー演奏会終了しました。
今回は関係者のみの演奏会となりましたがボルショス先生、岡村先生、賛助打楽器生徒の支えもあり大変盛り上がりました。
来年こそはもっと多くの方々に聴いていただきたいと思います。
ご来場いただいた関係者の方々ありがとうございました。

4年生は学生最後の本番お疲れ様 ありがとう!









名古屋音楽大学クラリネットクワイヤー集中練習最終日

2021年02月22日 | Weblog





名古屋音楽大学クラリネットクワイヤー集中練習最終日。
打楽器を含めた30人のクラリネットクワイヤーはゴージャスな響きがします。
今回は非常勤講師のボルショス先生と岡村先生お2人にも参加していただき支えていただいています。
明日は関係者のみの演奏会となりますが、精一杯生徒と共に頑張ります!


5分でストップするシステム

2021年02月21日 | Weblog


先日の名古屋音楽大学のフルートクワイヤー演奏会のペールギュント第一組曲をアップしました。

編集しようとデータをパソコンに転送しようと思ったら正面のメインカメラが前半も後半も5分で切れていました...泣
調べたところzv-1カメラは4k撮影の際、カメラが熱を持つので5分で自動に切れるよう設定しており...とのこと。
カメラが熱で痛まないとか、カードの記録が飛んでしまわない配慮なんでしょうが、多少の熱を持ったくらいでたった5分で切れるようなシステムを作らないでと思いました。
なので正面カメラはステージマネジャーが影アナを行なったのと、指揮者が登場したところで終わり。
こちらとしても初歩的なミス。
4kの際の5分自動ストップを解除しました。
映像は横からのカメラと私の手元カメラのみで何とか繋ぎました。

今日はここで撮っためいおんホールにて室内楽コンサート本番。
ピアノ連弾、弦楽アンサンブル、金管アンサンブル、講師による木管五重奏など盛り沢山のプログラムでした。

夕方、歯医者。


専用ソファ

2021年02月19日 | Weblog




今日は午前中受験生のレッスン。
午後から生徒達とアンサンブルの合わせをして日曜日の録音の支度、夕方からドルチェで3人レッスンをしていたら1日が過ぎてしまいました。
帰宅して先日のフルートクワイヤーの映像編集と文化庁の補助の資料作成。

マックスのお気に入りのソファ。
彼専用になっています。

うっすら雪景色

2021年02月18日 | Weblog



夜中に地震があったらしい。
全然気がつかなかった。

朝起きるとうっすら積もっていました。
今日は丸一日、名古屋音楽大学の特待生試験日。
夜は判定会議。
合間の休憩の少しの時間も惜しんで練習。
最近、審査や試験で楽器が吹けてない。


木の葉の旅

2021年02月16日 | Weblog


この1週間は来週23日に行われる名古屋音楽大学のクラリネットクワイヤー演奏会の集中リハーサル期間。
今日も一日学生達とアンサンブルを練習しました。

最後にレッスンしたグループの曲は酒井格さんの「木の葉の旅」
15年くらい前に広島クラリネットアンサンブルでレコーディングした懐かしの曲。
N響定期で初めて首席を務めた本番後、東京から真っ直ぐ広島に帰って次の朝からレコーディングしたのを昨日の様に覚えています。
あの時はレコーディング中に酒井さんに連絡してどの様なイメージで書きましたか?とかテンポは?とか電話で質問した様な気がします。
とても色彩感がある曲で弦楽合奏でも聴いてみたいような作品。

(株)ブレインからリリースされた↑の広島クラリネットアンサンブルCDはその年の売り上げ1位を記録しました。
そのくらい新譜も含めたクラリネットアンサンブルは人気だったのかもしれません。
今そのCDはブレインからYouTubeに音源が上がっていていつでも聴けます。

昨年癌で亡くなった賀川さんのエスクラが聴こえてくると切なくなります。


ナゴヤサキソフォンコンクール本選審査

2021年02月14日 | Weblog




第7回ナゴヤサキソフォンコンクール本選。
特別審査員として呼んでいただきました。
本選だけあり全国から集まった若手のサキソフォン奏者が素晴らしい演奏を繰り広げました。

そして、やっとピアノの大堀セッちゃんとお会いできました。
私が小学生の頃、近所のピアノの大堀先生の所へピアノのお稽古へ行っていた時、赤ちゃんだったのがこのセッちゃん。
実に40年ぶりの再会(といってもセッちゃんは赤ちゃんだったから覚えて無いと思う)
ソロに伴奏に大活躍のセッちゃん、今日も伴奏者として素晴らしい演奏でした!




名古屋音大フルート科演奏会

2021年02月13日 | Weblog







今日は一日名古屋音楽大学フルート科のクワイヤーの演奏会の録音録画お手伝い。

フルートの生徒はフルートに装着型マスクを付けての出演。
全てオケのアレンジもので熱演が続く。

会場のめいおんホールは音響がとても良いので音源編集ではほとんどリバーブはいらない感じ。

マイクのセッティングは全体のサウンドを取るように客席に左右一本ずつと中央に一本。
特殊管(アルト、バス、コントラバス)に一本ずつ。
前半コントラバスフルートを狙うダイナミックマイクがキイによる雑音を沢山拾ってしまい肝心な音を上手く掴めなくて残念。後半はバス寄りに2本セッティング。
中央カメラは前半も後半も途中でバッテリー切れ。左右と手元カメラで編集するしかないかな。
この模様はYouTubeにて配信しますので編集後お知らせします。

何はともあれ、このコロナ禍の中、管楽器では飛沫が多いとされるフルートの集団のコンサートを安全によくやってくれました。
頑張った生徒達、指揮の大西先生に拍手!


23日クラリネットクワイヤー演奏会のお願い

2021年02月12日 | Weblog



午前中、明日のフルートクワイヤー録音の準備。
録画もするので充電バッテリー8個、大型バッテリー2個をチャージ。
マイクはコンデンサーマイク6本にダイナミック1本。
ビデオはsony vz-1、HDR-MV1、Gopro8、iPhone、iPadの5カメ。
ローランドのオクタキャプチャのオーディオインターフェイスにMacBook Pro。

午後から2月23日にあるクラリネット科の演奏会の為、生徒とクラリネットアンサンブル(4重奏グラフィティオブスウィング)の練習。
とても難しい上に吹きっぱなしの曲ですが、ジャズっぽくてかっこいい。
夕方、ドルチェ名古屋でレッスン。

名古屋音楽大学内にて開催する演奏会につきまして一般のお客様のご入場をお断りすることとなりました。大変恐縮ではございますが、関係者のみのご入場となります。
ご理解ご協力の程、よろしくお願いいたします。

ストルツマンコンサートin宗次ホール

2021年02月11日 | Weblog



午前中、ヤマハアトリエ東京の中島さんに名古屋店でクラリネットとバスクラリネットのリペアをお願いした。

午後からはクラリネット奏者リチャード・ストルツマンとマリンバのミカ・ストルツマンさんの演奏会を宗次ホールで聴いて来ました。
一昨年は名古屋音大までお越しいただきマスタークラスやミニコンサートを気さくに行っていただきました。
89歳といったお年ですが味のある演奏で感動しました。
もちろん全盛期からは衰えはあるものの彼しか出せない音と音楽がありました。
共演者の細川千尋さんのジャズピアノも素晴らしい。
彼女のソロもあり音色が多彩に変わり、優しいタッチの音がまだ耳に残っています。
この宗次ホールはそういう柔らかいタッチまで美しく響いてくれるので好きです。

本来なら今日一緒に共演するはずだったのだけど、コロナの影響でプログラムを変え来年に持ち越しとなってしまいましたが、客席で聴けて良かった。
ブラボー!ミカさん&リチャードさん!


(写真:宗次ホールより転載)


JBA審査

2021年02月07日 | Weblog



昨日は4年生の名古屋音楽大学の木管打楽器卒業試験審査。
4年間で成長した姿を見せてもらいました。

今日はJBA(日本吹奏楽指導者協会)のソロコンテスト審査。
写真は久しぶりに来た刈谷のアイリス。
中学も高校の部もレベルが高く、これが県予選だとは驚きだ。
2月末に東海大会、3月に全国大会が行われる予定。