エリザベト音楽大学後期最後のレッスン。
4年生と最後のレッスン。
レッスンの最後に生徒により言葉のかけ方は違うが、それぞれでこれからのことなどが話のメイン。
5人それぞれ就職が決まった生徒も決まりつつある生徒もいて、先生としてはある程度役目を終えたと言っていいかも知れない。
毎年のこと生徒には2年生後期あたりからこれからの進むべき路を聞くようにしている。
まだはっきりしていない者もいれば入学した時から心に決めた道を持つ者もいる。
3年生になるとほぼ確定そして準備し、4年生にはさらに究める練習や就職活動もすることだろう。
音楽関係に行く者、一般会社に就職する者、色々いるけれど、この音大で学んだ多くの事はこれからの人生において決して無駄ではないのだろう。
レッスンの中で先生に言われ今理解できる事、10年後20年後にやっと理解できる事、あー、あの時先生が言っていたのはこういう事だったのか、という事を伝えている事も多いはず。
今理解できなくてもいい、将来わかる時が必ずくるから。
先生という言葉は先に生きる人。
もちろん学問や技術、本物の音楽も教える立場だが失敗した事を、つまらない過ちを繰り返して欲しくないアドバイザーでもある。
しかし逆に言うと失敗を恐れ何もしないことはつまらない人生だと思う。
価値ある失敗の繰り返しで人は成長するのだろう。
それからこれからの人生はより人と人の繋がりを大事にしてください。
いつか人を助ける事もあるだろうし助けられる事もある。
それが大人の社会だと思います。
これからも勇気と根性と愛とユーモアをもってこれからの人生を謳歌してください。
常に夢を持ち、それが生き甲斐となるならば、それだけで生きている証である。
私のこの年になってもまだ第二の人生がある。
この年でもまだまだ学ぶことが多い。
寒くて乾燥するこの時期、顔面に効くクリームを塗って生き生きとした顔でこれからも生徒たちと向き合っていくつもり。
しょうがないけど君達のこれからの人生も応援するしかない。