昼前から夕方まで名古屋音大の「めいおんホール」にて室内楽オーディション。
これに合格すると2017年1月5日にしらかわホールで演奏会に出演します。
今日のオーディションは24団体。
管打楽器のアンサンブルオーディションは3年に一度周ってくるのでよくリハーサルを積んだ団体がほとんど。
圧倒的に打楽器、サックスアンサンブルの参加団体が多く合格したのもそれらの団体が多かったような。
楽譜に忠実に再現する。
作曲家は表現や表情をある程度、奏者側に託している事が多い。
フレーズ感もおたまじゃくしから或いは和声感から生まれることがほとんど。
rubatoも然り。
jazzは決められた尺、ビートの中で自由に泳ぐ。
クラシックはそれに反しメロディーの伸び縮みが多い。
作曲家のスタイルやフレーズ感により自由にストレッチするのだ。
または休符の間だったりpやppやpppの微妙なダイナミクスの表情だったり。
時に作曲家は聴き手を惹きつけるような雰囲気まで楽譜に指示していない事が多くこれまた奏者側の感性に任せてある。
この惹きつける場面や聴き手にハッと思わせる場面を見つけ、より曲を生かすこと。
それは作為的なわざとらしいものではなくあくまでも自然にだ。
例えばこの音は重いか軽いか?だけでもいい。
このシーンは明るいか暗いか?柔らかいか硬いか?だけでもいい。
奏者達が音楽を肌で感じるだけでも大きく変化するだろう。
アンサンブルのリハーサルを重ね曲を理解していくうちに何かしらアイデアが閃くことがある。
オケや吹奏楽など大人数の場合は大体の場合、指揮者が指示したりアイデアを盛り込むが、奏者が話し合いそのアイデアを生かすことがアンサンブルの面白い所の1つ。
またそれが聴き手にしっかり伝わることが大事。
今日の演奏は楽譜に忠実で高度な技術も聴かせてもらった。
プラス、奏者達のアイデアで、より曲を素敵なモノにする為にもう一工夫必要なのではないだろうか。
今後の演奏にもう1つ期待大!