バイト先の事務所は、バブル時代に建てられた贅沢な造りの
とある施設の1階フロア片隅を改築して作られたのですが
元々の建物が、やたら空間の多い無駄に広い造りになっており
事務所側の庇など10m以上もあるため
どんなにお天気の良い日でも、まったく日差しが入ってこないため
外気温に関係なく、いつでも冷え冷えとしております。
おまけに、極度の節電実施機関でありまして
どんなに気温が下がっても、3月以降は暖房なしだそうです。
それを聞いて、職場のボスが、施設のボスに交渉してくれたのですが
あえなく却下されたのでありました。
と言うわけで、職員さんは、皆さんダウンウエアなどの防寒着着用で仕事に勤しんでいるありさまです。
私はと言えば、冬用防寒着には、もれなく毛皮がついているため
さすがに着用を憚られ、ホッカイロを貼りまくって対処している次第であります。
忙しく動き回っていれば、暖もとれるのでしょうが、なにせ動き回るほどの仕事がないため
余計、深々と寒さが身にしみるのであります。
そんな、人間が長時間過ごすことを想定しないで造られた建物ですから
1階には水まわりがありませんで
ポットにお湯を入れるのに3階まで上がらねばなりません。
先日、3階の給湯室で任務を果たそうとしておりましたらば
その施設で働く職員さんに声をかけられました。
4月の異動で、その施設に赴任してきたばかりとのことで
雰囲気に馴染めなくて・・と、いきなりその施設の愚痴が始まったのでありました。
きっと、同年代の私を、いい話相手が見つかったとでも思われたのでしょうが
私の方は、いくら忙しくない身の上とは言え、いつまでも油をうっているわけにはまいりませんで
早く引き上げたくてうずうずしておりました。
ほんでもって、ようやく解放された時には、何故だか、お昼休みに一緒にウォーキングすることになってしまっていたのでした。
きっと、早く解放されたい一心でウソの供述をしてしまう犯人のような心境だったのでありましょうな。
ウォーキングなんぞ一人でやるのも億劫なのに、知らない人とやるなんて
気が重くてしようがありません。
隣りの席の職員さんに話したところ
気が進まないんだったら、最初にお断りした方が良いのではと言われ
お断りしに行ったのでしたが
お昼休みと言えども、来客に備えて席を空ける訳にはいかないからと
当たり障りのない断りの理由に対して
そんなのおかしいわよ。お昼休みなんだから、何をしても自由でしょ!
と強い口調で反論されてしまったのでした。
(だからぁ、私は、自由でいたいんだよぉ。
あなたとぉ一緒に過ごしたくないんだってばぁ。)
しかし、こちらの真意に気づいてくれるはずもなく
ああでもないこうでもないと、お昼休みについての講釈は続き
じゃあ、ウォーキングがダメなら、少しお話するだけでもいいから
とにかくお昼休みに待ち合わせしましょと
まるで、ナンパでもされているかのように、ぐいぐい詰め寄られ
解放されるまでに相当の時間を要したのでありました。
その後も、顔を合わせればお茶を誘われたりと
嗚呼!私の運命や如何に!?
こんなタイプの女性に遭遇したのは、初めてのことで
今後の対処法が悩めるところであります。
くわばら。くわばら。