奈良町にぎわいの家での「森川杜園」企画が6/30。もう1ヶ月もたち、その間、ブログもご無沙汰でした。眠って!いたわけでなく、いろいろとしておりましたが、とりあえず、今回は備忘録?!でございます。
●東アジア文化都市創造クラス 7/7 ,21
奈良市の国際交流プログラムで、奈良の学生たちと韓国、中国の若者たち(高校生~大学生)が互いの国を訪問し、交流するプロジェクトがあります。奈良の学生たちにその一貫として、詩作と朗読の指導をしました。今回は、自分にとっての奈良を表現しようということで、自分でとった写真に短詩をつけ、自分の声で朗読、収録して映像化するというものです。写真はさすがに皆さん撮り慣れてる?!同じものは一つとない奈良の風景が揃いました。問題は、短詩を作るという作業。短歌、俳句、自由な詩、なんでもよいのですが、これが中々、難しい様子でしたが、いくつかヒントを伝え、最終的には、中々、良い表現になったと思います。朗読指導は、一人4分、20名!たった4分なのですが、コツを伝えると実際にそれを反映した読みをしてくれ、後で録音を聞きながら、学生さんたちの顔が浮かびました。何かしら、表現を楽しめ、また奈良を伝えるきっかけになってくれたら嬉しいです。皆さんにも見ていただけるはずなので、詳細はまた後日。
●喜夛隆子先生 「やさしい短歌」7/13
奈良町にぎわいの家で、年4回開催の短歌会。常連の方も増え、楽しく歌を作っています。このところ、私は短歌から離れているので、調べを聞く貴重な時間。喜夛先生が夏の名歌を紹介し、それを音読後、自分の好きな歌を選んで好きな理由を述べます。その後、実作。短い時間なので、喜夛先生は添削が大変ですが…手を入れていただいた歌は、とても良くなり…。先の東アジアクラスと違い、こちらは年配の方が多いですが、作歌は年とってからが楽しいとつくづく。見てきたもの、感じてきたことの時間の厚さが歌になるので、まさに年輪を重ねることが歌になると、つくづく思います。
「みなづきの大気湿りて暮れなずむ姫女苑すっくと群れ立つ野原」(参加者の方の歌)
喜夛先生を囲んで
●「奈良に疎開にきて」一人芝居 7/27
市内の椿井小学校で放課後子ども教室を小町座でしていますが、この芝居も夏には子どもたちに見てもらっています。今回は、奈良市生涯学習センターのサロンコンサート「Peace festa」の中で、演じました。毎年、この時期に戦争を振り返る展示をされていて、それも見ることができる中での一人芝居です。芝居の元になったのは、大阪から奈良に疎開の引率の先生であった、梅沢静子さんの手記を参考に脚本を書きました。15分程度の短い芝居で、子ども向きに書いたので、誰が見てもわかりやすいものです。小町座の西村智恵が、奈良に疎開にきた子どもを熱演しました。レポートは、小町座のフェイスブックに詳細がありますので、ぜひ。→https://www.facebook.com/komachiza/
●奈良町にぎわいの家 町家美術館企画「ソットサスの8人の女」開催中~8/11まで
町家のつし二階と蔵に、鮮やかなイラストが展示中。にぎわいの家は1917年に建てられましたが、同じ年に生まれた、イタリアのデザイナーで建築家のエットレ・ソットサスの自伝からインスピレーションを得て、イタリアのイラストレーター、ジュリア・フィオリスタが8人の女性像を描いた作品です。キュレーターは奈良在住のデザイナー、中野温子さん。昨年も海外から作家を招いてくれ、コーディネートもインスタレーションもという中野さん。今回もジュリアさんが来日できず、展示は全て中野さんしてくれました。いつものことですが、キャプションに至るまで、中野さんのセンスに溢れていて、単に作品を見せるだけでない、それ以上の仕事をいつもして下さいます。夏らしいビビッドな色、8人の女の人それぞれのキャラクターを味わうのも楽しい展示、是非、ご覧ください。
さて、夏になると、お盆もあり、亡くなった人を偲びますが、原爆の日や終戦記念日、何かと歴史について考える機会の多い季節です。隣国とのつきあいは、中々、大変な部分もありますが、7月に関わった、学生さんたちとの交流や、疎開の芝居から、個人のレベルできちんと考え、おつきあいすることが、国や平和について考える時も実はとても大事なのではと思いました。ビートたけしさんの漫才ブームの時の言葉、「赤信号みんなで渡ればこわくない」は、大きなものにともすれば寄りかかってしまう私たちの気分を言い得て妙ですが、反面、「みんな」を構成するそれぞれの人が大切なのだということも気づかせてくれる、愛ある毒舌ではないかと思います。それぞれが自分の場所で平和を願う。奈良の世界遺産が戦争で焼けなくて本当に良かったと、この時期になるとより一層強く思う、真夏、8月です。
●東アジア文化都市創造クラス 7/7 ,21
奈良市の国際交流プログラムで、奈良の学生たちと韓国、中国の若者たち(高校生~大学生)が互いの国を訪問し、交流するプロジェクトがあります。奈良の学生たちにその一貫として、詩作と朗読の指導をしました。今回は、自分にとっての奈良を表現しようということで、自分でとった写真に短詩をつけ、自分の声で朗読、収録して映像化するというものです。写真はさすがに皆さん撮り慣れてる?!同じものは一つとない奈良の風景が揃いました。問題は、短詩を作るという作業。短歌、俳句、自由な詩、なんでもよいのですが、これが中々、難しい様子でしたが、いくつかヒントを伝え、最終的には、中々、良い表現になったと思います。朗読指導は、一人4分、20名!たった4分なのですが、コツを伝えると実際にそれを反映した読みをしてくれ、後で録音を聞きながら、学生さんたちの顔が浮かびました。何かしら、表現を楽しめ、また奈良を伝えるきっかけになってくれたら嬉しいです。皆さんにも見ていただけるはずなので、詳細はまた後日。
●喜夛隆子先生 「やさしい短歌」7/13
奈良町にぎわいの家で、年4回開催の短歌会。常連の方も増え、楽しく歌を作っています。このところ、私は短歌から離れているので、調べを聞く貴重な時間。喜夛先生が夏の名歌を紹介し、それを音読後、自分の好きな歌を選んで好きな理由を述べます。その後、実作。短い時間なので、喜夛先生は添削が大変ですが…手を入れていただいた歌は、とても良くなり…。先の東アジアクラスと違い、こちらは年配の方が多いですが、作歌は年とってからが楽しいとつくづく。見てきたもの、感じてきたことの時間の厚さが歌になるので、まさに年輪を重ねることが歌になると、つくづく思います。
「みなづきの大気湿りて暮れなずむ姫女苑すっくと群れ立つ野原」(参加者の方の歌)
喜夛先生を囲んで
●「奈良に疎開にきて」一人芝居 7/27
市内の椿井小学校で放課後子ども教室を小町座でしていますが、この芝居も夏には子どもたちに見てもらっています。今回は、奈良市生涯学習センターのサロンコンサート「Peace festa」の中で、演じました。毎年、この時期に戦争を振り返る展示をされていて、それも見ることができる中での一人芝居です。芝居の元になったのは、大阪から奈良に疎開の引率の先生であった、梅沢静子さんの手記を参考に脚本を書きました。15分程度の短い芝居で、子ども向きに書いたので、誰が見てもわかりやすいものです。小町座の西村智恵が、奈良に疎開にきた子どもを熱演しました。レポートは、小町座のフェイスブックに詳細がありますので、ぜひ。→https://www.facebook.com/komachiza/
●奈良町にぎわいの家 町家美術館企画「ソットサスの8人の女」開催中~8/11まで
町家のつし二階と蔵に、鮮やかなイラストが展示中。にぎわいの家は1917年に建てられましたが、同じ年に生まれた、イタリアのデザイナーで建築家のエットレ・ソットサスの自伝からインスピレーションを得て、イタリアのイラストレーター、ジュリア・フィオリスタが8人の女性像を描いた作品です。キュレーターは奈良在住のデザイナー、中野温子さん。昨年も海外から作家を招いてくれ、コーディネートもインスタレーションもという中野さん。今回もジュリアさんが来日できず、展示は全て中野さんしてくれました。いつものことですが、キャプションに至るまで、中野さんのセンスに溢れていて、単に作品を見せるだけでない、それ以上の仕事をいつもして下さいます。夏らしいビビッドな色、8人の女の人それぞれのキャラクターを味わうのも楽しい展示、是非、ご覧ください。
さて、夏になると、お盆もあり、亡くなった人を偲びますが、原爆の日や終戦記念日、何かと歴史について考える機会の多い季節です。隣国とのつきあいは、中々、大変な部分もありますが、7月に関わった、学生さんたちとの交流や、疎開の芝居から、個人のレベルできちんと考え、おつきあいすることが、国や平和について考える時も実はとても大事なのではと思いました。ビートたけしさんの漫才ブームの時の言葉、「赤信号みんなで渡ればこわくない」は、大きなものにともすれば寄りかかってしまう私たちの気分を言い得て妙ですが、反面、「みんな」を構成するそれぞれの人が大切なのだということも気づかせてくれる、愛ある毒舌ではないかと思います。それぞれが自分の場所で平和を願う。奈良の世界遺産が戦争で焼けなくて本当に良かったと、この時期になるとより一層強く思う、真夏、8月です。