故若杉光夫監督作品の優作映画「サムライの子」が今月12月10日池袋新文芸坐で「小沢昭一 一周忌追善特集」の中で上映されます!
この作品は、故南田洋子さんがブルーリボン助演女優賞を受賞した女優としての節目になった作品としても観る価値のある作品です。
ちなみに翌'64年に夫の俳優長門裕之さんと「人間プロダクション」を設立しています。
「サムライの子」1963年製作 民芸=日活提携作品 上映16mm
監督:若杉光夫/脚本:今村昌平/原作:山中恒/撮影:井上莞/音楽:渡辺宙明
出演:南田洋子、田中鈴子、浜田光夫、田代みどり、松尾嘉代、小沢昭一、新田昌玄
内容
北海道の港町の片隅、通称「サムライ」に越してきたクズ屋の娘が主人公。貧しさに白い眼をむける町の人々、酒を飲んでは罵りあう父母の姿──。現実を直視しながらも、清らかに伸びゆく子供を描いた感動篇。「2010年10月31日(日)~12月30日(木) ラピュタ阿佐ケ谷」の解説から
場所:池袋新文芸坐
日時:2013年12月10日 火曜日
お父ちゃんは大学生(1961/日活) 9:50/13:50/16:45/19:40
サムライの子(1963/日活/16mm) 11:15/15:00/17:55/20:50 終映22:25
※「サムライの子」は16mmプリントにつき、お見苦しい点があるようです。
何卒ご了承とのことです・・・。
なお当日は 13:00から故小沢昭一さんと旧制麻布中学の同級生で、また六代目尾上菊五郎の座付作者ともいわれた作家、落語・寄席研究家 正岡容の同じ門下であった大西信行さん(劇作家・脚本家)のトークショーも行われます。
「小沢昭一 一周忌追善特集」 池袋新文芸坐HP
映画「サムライの子」 ウォーカープラス
サムライ とは? 小樽 スワン社資料室
追記
注:南田洋子さんブルーリボン助演女優賞受賞は
「サムライのk子」と「競輪上人行状記」(1963/日活)に対して。
上映フイルムでは日活だけのクレジットタイトルですが、
日活資料で 製作民芸 となっているので民芸=日活提携作品
映画は、差別されている区域の家族の話ですが、子供達がそんな大人が作った社会階級意識をあざ笑うように明日に向け活き活きと前向きに生きていく姿に感動し、子供ながらの社会で残酷な幼いやるせない心情をお互いぶつけて成長していく姿に涙が流れました・・・。
特にラストで、ミヨシが叔母(後寅さんに出てくるおばちゃん=三崎)に引き取られる時に叔母がこんな所に住んでいるのはみんな泥棒だと言うと、ユミがミヨシに”お前なっか嫌いだ”といって走り帰っていくシーンは子供ながらそのような嘘を言わなければ別れられない気持ちに涙が流れました・・・。みんな大人が子供にそのような噂だけで社会階級差別意識を押し付け人物を評価してしまう事をこの二人の童心は見抜いていても、親、大人に養育されている子供は仕方がないから大人に従い嘘をついてしまうもどかしさをはっと感じました。そんな子供の頃があったな~と自分もふと思い出し・・・。
また、南田洋子さんのワンカットで日活美人女優ゆえにこの役を演技が出来たと確信できる場面が有りました。
ユミが学校の男の子にいじめられているところに継母やす(南田洋子)がサムライの娘ユミとばれないように”お嬢さんだいじょうぶ”と他人のように助けた後、に帰りユミがやすのことを”お母さん”と呼んだ後の南田洋子さんの無言の顔は、薄汚れた浮浪者で薄弱風なメイクにもかかわらずさすが日活の美人女優、ふと心で喜んだ表情に人、親子としての美しさこみ上げてきてその抑えた表情からオーラが放たれ薄汚れていても美人女優として輝いていました。確かに俳優は自分の等身大の役を演じるのは当たり前でそれは巷の学芸会レベルでも出来ますが、自分とは全く異世界、異次元の役を自然に演じられるのが俳優なんでしょうし、また役者冥利に尽きるのでしょう・・・。南田さんもこの役で一皮むけたようです。映画での大画面だからわかるカットで、このシーンを観るだけでも至福の一時で、感動ものです。是非機会が有りましたらスクリーンで観て下さい。
そうそう、前に話した映画「ライアンの娘」の中でもちょっと薄弱なマイケルを演じた名優 Sirジョン・ミルズ氏も第43回アカデミー賞(1970年)でこの役で助演男優賞を受賞しています。この作品でも薄弱なマイケルの演技がなければ、この作品のドラマが進行しないし、デビット・リーンの重厚演出の中にヒューマンがこのマイケルを通してつけくわえられたエピソードて名作映画になったようです。
あ、日活さん、もし35ミリネガが有りましたら35ミリ上映フイルムを作って下さい!!
この作品は、故南田洋子さんがブルーリボン助演女優賞を受賞した女優としての節目になった作品としても観る価値のある作品です。
ちなみに翌'64年に夫の俳優長門裕之さんと「人間プロダクション」を設立しています。
「サムライの子」1963年製作 民芸=日活提携作品 上映16mm
監督:若杉光夫/脚本:今村昌平/原作:山中恒/撮影:井上莞/音楽:渡辺宙明
出演:南田洋子、田中鈴子、浜田光夫、田代みどり、松尾嘉代、小沢昭一、新田昌玄
内容
北海道の港町の片隅、通称「サムライ」に越してきたクズ屋の娘が主人公。貧しさに白い眼をむける町の人々、酒を飲んでは罵りあう父母の姿──。現実を直視しながらも、清らかに伸びゆく子供を描いた感動篇。「2010年10月31日(日)~12月30日(木) ラピュタ阿佐ケ谷」の解説から
場所:池袋新文芸坐
日時:2013年12月10日 火曜日
お父ちゃんは大学生(1961/日活) 9:50/13:50/16:45/19:40
サムライの子(1963/日活/16mm) 11:15/15:00/17:55/20:50 終映22:25
※「サムライの子」は16mmプリントにつき、お見苦しい点があるようです。
何卒ご了承とのことです・・・。
なお当日は 13:00から故小沢昭一さんと旧制麻布中学の同級生で、また六代目尾上菊五郎の座付作者ともいわれた作家、落語・寄席研究家 正岡容の同じ門下であった大西信行さん(劇作家・脚本家)のトークショーも行われます。
「小沢昭一 一周忌追善特集」 池袋新文芸坐HP
映画「サムライの子」 ウォーカープラス
サムライ とは? 小樽 スワン社資料室
追記
注:南田洋子さんブルーリボン助演女優賞受賞は
「サムライのk子」と「競輪上人行状記」(1963/日活)に対して。
上映フイルムでは日活だけのクレジットタイトルですが、
日活資料で 製作民芸 となっているので民芸=日活提携作品
映画は、差別されている区域の家族の話ですが、子供達がそんな大人が作った社会階級意識をあざ笑うように明日に向け活き活きと前向きに生きていく姿に感動し、子供ながらの社会で残酷な幼いやるせない心情をお互いぶつけて成長していく姿に涙が流れました・・・。
特にラストで、ミヨシが叔母(後寅さんに出てくるおばちゃん=三崎)に引き取られる時に叔母がこんな所に住んでいるのはみんな泥棒だと言うと、ユミがミヨシに”お前なっか嫌いだ”といって走り帰っていくシーンは子供ながらそのような嘘を言わなければ別れられない気持ちに涙が流れました・・・。みんな大人が子供にそのような噂だけで社会階級差別意識を押し付け人物を評価してしまう事をこの二人の童心は見抜いていても、親、大人に養育されている子供は仕方がないから大人に従い嘘をついてしまうもどかしさをはっと感じました。そんな子供の頃があったな~と自分もふと思い出し・・・。
また、南田洋子さんのワンカットで日活美人女優ゆえにこの役を演技が出来たと確信できる場面が有りました。
ユミが学校の男の子にいじめられているところに継母やす(南田洋子)がサムライの娘ユミとばれないように”お嬢さんだいじょうぶ”と他人のように助けた後、に帰りユミがやすのことを”お母さん”と呼んだ後の南田洋子さんの無言の顔は、薄汚れた浮浪者で薄弱風なメイクにもかかわらずさすが日活の美人女優、ふと心で喜んだ表情に人、親子としての美しさこみ上げてきてその抑えた表情からオーラが放たれ薄汚れていても美人女優として輝いていました。確かに俳優は自分の等身大の役を演じるのは当たり前でそれは巷の学芸会レベルでも出来ますが、自分とは全く異世界、異次元の役を自然に演じられるのが俳優なんでしょうし、また役者冥利に尽きるのでしょう・・・。南田さんもこの役で一皮むけたようです。映画での大画面だからわかるカットで、このシーンを観るだけでも至福の一時で、感動ものです。是非機会が有りましたらスクリーンで観て下さい。
そうそう、前に話した映画「ライアンの娘」の中でもちょっと薄弱なマイケルを演じた名優 Sirジョン・ミルズ氏も第43回アカデミー賞(1970年)でこの役で助演男優賞を受賞しています。この作品でも薄弱なマイケルの演技がなければ、この作品のドラマが進行しないし、デビット・リーンの重厚演出の中にヒューマンがこのマイケルを通してつけくわえられたエピソードて名作映画になったようです。
あ、日活さん、もし35ミリネガが有りましたら35ミリ上映フイルムを作って下さい!!