コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

初めて映画台本をみた台本が偶然見つかり「聖職の碑」台本

2010-08-04 | 記憶の断片
 偶然で思いもよらない処から、初めてみた映画用台本「聖職の碑」がひょっこり出て来ました・・・。
 まだ当時地元短大に在籍していてただ漠然と生活していた頃、「シナリオ」という月刊誌で映画・TVドラマ脚本を読んでいましたが、たまたま新聞で知った新潟東宝劇場でこの「聖職の碑」映画台本をプレゼントするとの広告が目に入りました。居ても立っても居られなくこの「聖職の碑」映画台本を直接読みたくなり、すぐに送って戴いた思い出深い台本です。
 この後、上京し学校を入り直し、徐々にでしたが映像の世界に飛び込み、関わる事が出来るように
なった切っ掛けの台本でもあります。なんとなく嬉しかったので!!

      
         は じ め に ・・ ・・ ・・
   日露戦争を経た明治末期、日本の体制はできあがり、その社会政治体制に疑問をもちながら、
  日本人が新旧思想の対立の中で揺れつづた激動の時代ー
   大正二年八月、信州上伊那で西駒ケ岳修学旅行登山の途上、小学校の教師と生徒が不慮の
  災難に出合った。
   教青にとって実践か理想か、その激しい論議は,自然の猛威を前にして生命の極限に出合った
  教師と生徒の行動、その中に生まれた心の美しさ、愛の重さによって人間が生きる真の感動に
  止揚された。
   凄絶な夏山の風の中で、抱き合つてはなれなぃ教師と生徒、その肌と肌との温もり合い、
  人間の心と心のふれ合い、そこからしか生じない人間の愛の感動を、この映面を通じて
  日本人の心に、しみじみと呼びかけたい。
   それが私たちの心をこめた製作意図であり、 教育の荒廃した現代に生きる私たちにとって、
  大いなる「心の碑」への道だと信じてうたがわない。


ーと先ず製作意図として述べられていたのも、ドラマとして感動したからかもしれません・・・。
 参考までにと思いー。

 またこの上の写真は出演キャストのページです。この「聖職の碑」作品は劇団民芸の協力もあり、当時民芸のトップ俳優が多数出演されているのも奇遇さを感じます。後に、東映教育映画部で若杉光夫監督を知り、その夫人民芸女優南風洋子さんも知る事になるのですから・・・・。
 更にまた、この台本を見直しましたらこの作品には、「男はつらいよ」の寅さんファミリーが多数出演しているのも驚きました。学生時代、大船にまだ松竹大船撮影所があり、六大学寅さんファンクラブで訪問し撮影風景を見学しました。
寅さんファミリーをすぐ近くで見る事になる、何か不思議さを感じてしまいますー。

 また更に後、御前様こと笠 智衆さんと映画で一緒になるとは思いもよりませんでした・・・

 

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