太陽は、いろいろな光で光っています。私たちの目で感じる光は、可視光又は白色光などと呼んでいます。これまでの、太陽像はHαの光で見た物でしたが、今回の画像は可視光による太陽像です。
やや大きめな、単独黒点が中央に見えています。黒点の周囲をよく見ると、白斑と呼ばれる明るい斑点が見えています。黒点は、温度が低い所で、太陽の表面の温度は6,000度ですが、黒点は4,000度あまりとなっていて、温度が低いために黒く見えるだけです。黒点も光を出していますので、真っ黒ではありません。
黒点は、11年周期で増減を繰り返します。11年周期が5周期づつ現れる55年周期というものが有り、更に大きな周期があると言われていますが、黒点の観測が系統的に始まってから期間が短いため、はっきりわかっていません。太陽の中心で今何が起きているかは、知る由もありませんが、最近ではニュートリノを使った観測も始まっていますので、太陽の素顔が全て判るようになる日が、近い将来 来るかも知れません。