クッキーのブログ

我家のマスコット犬周辺のできごとを徒然なるままに

北斎 神奈川沖浪裏(2)

2007年02月12日 | 富士山
1週間程前の2月3日のブログ-北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」-で、
ドビュッシーの交響詩「海」との関係について書いた。
すると、昨日11日のN響アワー(NHK教育TV  21:00~22:00)の中で
この両者の関係について言及していた。

テーマは「絵と音楽」。もっと深い掘り下げがあるのかと期待したが、残念なが
ら空振りだった。改めてその「海上の夜明けから正午まで」を聴いたが、
ドビュッシーの意図からは、何か「東洋的な神秘なものに対する憧れ」の様なも
のが感じられた。印象派と言われる由縁だろうか、私の独善的解釈のためか?

上記は「絵⇒音楽」と影響した例だが、「絵⇔音楽」と更に互いに響きあって
作品を生み出したものは、どんな例があるのだろうか?

(やまざくら)
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富士山カメラ

2007年02月04日 | 富士山

富士山特集の最終回は、「富士山カメラ」サイトの紹介です。

(1)
三ツ峠山頂付近
     NTTドコモ山梨支店
(2)富士吉田市
      経団連 富士研修所
(3)河口湖
       富士河口湖町役場
(4)精進湖
       富士河口湖町役場
(5)御殿場
       静岡県
(6)山中湖
       山中湖村役場
(7)富士市役所     富士市役所
(8)清水港
       静岡県
(9)富士宮       静岡県

その他関連情報
富士五湖ドットTV
富士山NET
日本大学富士山観測プロジェクト

富士山高所科学研究会

今日は立春です。長らく続けた富士山特集は今日で終了です。
カミさんと、立春までの「代打」の約束でした。
明日から、元気な「クッキー」が再登場する予定です。

(やまざくら)

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北斎 「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

2007年02月03日 | 富士山

富士をテーマに取り上げて思い浮かぶ画家を挙げるとなると、葛飾北斎、
歌川広重(浮世絵)や、横山大観、下村観山等々、枚挙に暇が無い。

絵は、CMや販促品に使われた物を見ると、一層身近に感じることがある。
広重の「東海道五十三次」は、永谷園の販促用カードに使われた事があった。
北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、SHARPの液晶テレビAQUOS
のTVCMに吉永小百合と共に登場した。

特に後者の、あの迫力ある波頭のCGには感心する。と同時に、波頭が崩れて
いく一瞬の様を鮮やかに切り取り、そして単純化した北斎の観察力の鋭さ、計
算し尽くされた構成力、緻密にして大胆な構図と躍動感は、あのゴッホをうな
らせ、ドビュッシーをして交響詩「海」の作曲に至らしむるに十分であったと聞く。

http://www.sharp.co.jp/products/cm/tv/tv115.html

では、構成力とは具体的に何を指すのか。
その一つに、「黄金分割」、「黄金比」が挙げられる。
黄金比は古来最も均整のとれた割合だとされているもので、約1:1.618である。

http://www.xpress.ne.jp/~mkgold/ougon.html


「神奈川沖浪裏」につては、『続・黄金分割』美術出版 (1977)柳亮氏の分析を
基にした解説が以下にある。

http://homepage3.nifty.com/~cmomn4/Hokusai_j.htm


北斎は、1999年アメリカの雑誌『ライフ』に、「この1000年で最も重要な功績を
残した世界の100人」にただ一人選ばれた日本人である。

(やまざくら)

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富士山の伏流水(2)

2007年02月02日 | 富士山
スーパーの水のペットボトル売り場に、「バナジウム入り」を謳った水が販売
されている。先日の「富士山の伏流水」のブログでは触れなかったが、以前
から気になっていた。

「これは富士山の伏流水であって、溶岩(玄武岩)のミネラル分のバナジウム
が溶け出した水・・」とあり、そのスーパーでは何と3種類も並べてあった。
そのバナジウムの量は、1L当り0.062~0.14mg程度含まれるという。

バナジウムとはミネラルの元素の一つで、糖尿病治療に用いられるインシュ
リンと同様の薬理作用があるそうだ。ただ問題なのはその量(濃度)である。
本当に効果を期待できるものなのか?

すると、こんなデータがあった。
「糖尿病疾患モデルマウスを用いた研究では、成長とともに血糖値が上昇し糖
尿病を発症する。このマウスに、100mg/Lのバナジウムを与えて10週間飼育
した。すると血糖値の上昇は抑制された。しかし、富士山伏流水と同レベルの
0.1mg/Lを与えた動物では、血糖値の上昇は抑制できなかった。
-(関連データあり 中略)-
現時点では富士山地下水に含まれる濃度レベルのバナジウムには、糖尿病
疾患モデルマウスの血糖値を下げる薬理的効果は期待できないと考えられる。」
とある。

「水の特性と新しい利用技術」 エヌ・ティ・エス より
  山梨県環境科学研究所 環境生化学研究室 長谷川達也氏

予想した通りであった。効能を批判するつもりはないが、本当に有効ならば
「特定保健食品」等の指定を受けて販売すべきではと思う。イメージ販売の
行き過ぎは、いかがなものか。
しかし、私はこの方面の専門家ではないので、これ以上は控えたい。


私が着目したのは別の点にある。
富士山の北側の(バナジウムを他の地域に比べて50~100倍多く含む)玄武
岩を通った水は、山中湖や湧水群を経て桂川→相模川へ流れる。これは道志
川と並び神奈川県の主要な水源である。

一方、富士山の西側の伏流水は、ザックリ言えば、(バナジウムを含まない)
花崗岩を通って富士川へ流れる。
すると、相模川水系と富士川水系では、バナジウムの含有量が違っているの
ではないかという推測である。
残念ながら、これを裏付ける数値データがまだ見つからない。

(やまざくら)
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郷土富士

2007年02月01日 | 富士山
「郷土富士」と呼ばれる富士がある。
ウィキペディアによれば、全国で300座以上あるそうだ。
とすると、その周辺にも「富士見」町、台等がありうる。

そこでMapionで検索してみると、全国で「富士見」と名前が入る地名は137
箇所あった。(丁目等の重複を除く)

北海道  13
東北    8
関東   48
中部   45
近畿    3
中国    6
四国    6
九州    8

これらの中で、明らかに富士山が見えない地区の「富士見」○○の全てが、
「郷土富士」と関連付けられるとは言えない。しかし、その中のいくつかは
「郷土富士」が見え、それを愛でる気持ちから名前が付けられたのではないか。

一つ例を挙げよう。
広島県に「安芸の小富士」という郷土富士がある。広島湾にある面積4k㎡、
人口1000人強の「似島(にのしま)」にあり、標高278mと小ぶりな山である。
形が富士に似て、地元の方に古くから親しまれている山だそうだ。

高野和彦氏による以下の記述がある。
『・・江戸時代、城下のどこからでも「安芸の小富士」はよく見えたが、
間近に迫り美しく端正な姿を眺望できたのは、現在の地蔵通り南端付近
(中区)であった。戦前は幅2間の水路に架かっていた富士見橋もあったが、
それも戦後しばらくして水路の埋立てとともに姿を消した。
富士見町という町名だけが当時の名残をとどめている。・・』

http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/cgi-bin/mm/peace_mm.cgi?m=user_backno_view&no=2004-03-01-10-57.dat

この現在の地名は、広島市中区「富士見町」である。

(やまざくら)
コメント (3)
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富士山の伏流水

2007年01月31日 | 富士山
富士山の伏流水と言えば「柿田川」が有名である。何といっても日量100万トン
とも言われるその湧水量は、50mプール500杯以上に相当する。凄まじい量だ。
その他に富士宮の湧玉池、白糸の滝等々から多くの伏流水がある。

また、御殿場にはキリンの採水工場があり、富士山の伏流水を採っている。
一方、甲斐駒ケ岳の麓の白州町でサントリーが採水している。


ところで我が家では、飲み水用と製氷用の水は数年前からペットボトルの水
を買っている。主に「南アルプスの天然水」(サントリー)と「アルカリイオン
の水」(キリン)である。家族は、前者の方が「おいしい」との意見。私もそう
思っている。
「六甲のおいしい水」(ハウス食品)と「森の水だより」(コカ・コーラ)も
併せて成分比較みよう。

    硬度 Na  Ca  Mg  K  pH
「南」 30  4.9  9.7 1.4  2.8        (甲斐駒ケ岳;白州町)
「ア」 58  8   13  6.4  1.6 9.1~9.7  (富士山;御殿場市)
「森」 28  20.2  6.7 2.7  1.6 7.1     (    白州町)
「六」 84  17   25  5   1          (六甲山)

硬度はmg/L, 成分は1Lあたりのmg

全て軟水であるが、「南」の方が「柔らかい味」、「ア」は「少しかたい味」、
「おいしくはない」。「森」は硬度では「南」と同程度なのに「まずい」。
「六」は「かたい」「まずい」・・の意見。
好みもあるし、水温もあるから一概には言えないが、単に硬度の値だけで
おいしさを判断しているのではない様だ。

(註)水の硬度の計算式
   硬度=「Caの量(mgの値)」×2.497+「Mgの量(mgの値)」×4.118

   例えば、「南」の場合、 9.7×2.497+1.4×4.118≒30

  この式から分るようにCa、Mg以外の成分は水の硬度には反映されない。

(やまざくら)
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ダイヤモンド富士

2007年01月30日 | 富士山
「ダイヤモンド富士」とは、太陽が富士山頂のお鉢部分の上に少しだけ
出た状態で、皆既日食のダイヤモンドリングのように光輝くことである。

その可視ポイント日時や写真は、例えば以下に紹介されている。
http://homepage3.nifty.com/tasiro/daiya-today2007.htm#top
http://star.freespace.jp/evergreen2/diamondfuji01.html
http://forum.nifty.com/fyamap/daiyamap.htm
http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/region/fuji100/highlight/diamond.htm

また、山梨県の増穂町HPには「ダイヤモンド富士」が、町おこしの一環と
して紹介されている。
その高下地区では、元旦初日の出の「ダイヤモンド富士」が見えるそうだ。
http://www.town.masuho.yamanashi.jp/contents/content/view/208/4/

遠い所では、奈良県の大台ケ原(距離277km)からも見えたそうだ。
http://forum.nifty.com/fyamap/daiya040604.htm


さて、「ダイヤモンド富士」があるならば、「ダイヤモンド△△」状態の山が
沢山あるはずである。すぐ思いつくのは「筑波山」の双峰型の山体である。
万葉集にも「西の富士、東の筑波」と言われた山だ。

実は10年程前に、栃木県の寺野東遺跡について新聞報道された事があった。
「その環状遺構の広場の中心から、東27°方向を見ると筑波山が見える。
その角度は、冬至の日の出の方向である。」

つまり、その遺跡位置から見ると、筑波山の双峰の中心から太陽が昇る
「ダイヤモンド筑波」状態となるというのである。冬至の日に。
この様な昔の信仰?との関連で見直すと、もっと面白い事が分かるかも
知れない。

(やまざくら)
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富士山を遠望できる所

2007年01月29日 | 富士山
富士山が見える場所は、「富士見」町、坂、台などの地名があるように、
至るところにある。(逆に富士山が見えない「富士見」○○、△△もある。)
その可視マップもあるし、計算ソフトもある。
TV番組でも採り上げられたこともある。

では、実際に見える遠いところはどこか?
現在は、以下の通りらしい。
1.和歌山県の那智山の妙法山 標高 749m 距離は322km
2.福島県の阿武隈山地の日山 標高1057m 距離は299km
3.八丈島の八丈富士       標高 854m 距離は265km

http://www.fujisan-net.jp/data/article/1034.html
http://forum.nifty.com/fyamap/kashimap.htm

なお、計算ソフト「カシミール3D」はDAN杉本氏のHPから入手できる。
http://www.kashmir3d.com/

では上空からはどうか?
毛利衛さんが、2000年にスペースシャトルへ2度目の搭乗の際、
ハイビジョンカメラによる地球の撮影をした。
その中に上空233kmからの富士山映像があった。
下記は「壁紙」ダウンロードサイトであるが、見事な富士山も紹介している。
肉眼でも良く見えたそうである。

http://www.shueisha.co.jp/earth/


尚、こんなものもある。
上空約700kmの国際宇宙ステーションからの富士山だ。(2001年)

http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/dem/efs/sat/fuji.html

(やまざくら)
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富士山は標高3776m

2007年01月28日 | 富士山
富士山の標高は、3776mである。

では、
(1)どこから測って3776mなのか?
(2)海抜と標高は、どう違うのか?
(3)最も高い位置は富士山のどこだろうか?

まあ、どうでもいいことですが確認してみた。
1→「東京湾の平均海面を0mの基準としている。」
2→「海抜は海面を0mとした高さ。
   標高は海面を0mとして測量した水準点を基にした高さ。」
3→「山頂の火口を囲む火口壁に8つのピークがあるが、その中で南西部に
   位置する最も高い剣が峰の高さ。」(山頂は静岡県にある)

http://www.fujisan-net.jp/data/article/1073.html

http://www.union-net.or.jp/cu-cap/kaibatuhyoukou.htm

ところで、「Google Earth」ではこれをどの様に表示しているか確認してみた。
すると確かに、いわゆる「お鉢」の南西部にピークがある事を表示しており、
その頂上部分の写真をみることができる。


余談であるが、この「Google Earth」によって自分が住んでいる場所の
標高の目安を簡単に知ることができる。
ちなみに我が家の標高は、63mであった。

(やまざくら)
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富士山の宝永大噴火から300年

2007年01月27日 | 富士山

【火山灰ハザードマップ】
富士山火山防災協議会資料より

富士山が最後に大噴火したのは、1707年11月23日(旧暦)である。
つまり今年は、あの宝永大噴火から丸300年なのだ。

改めて、各サイトの資料等でどの程度の噴火だったのか調べてみた。
噴火が続いたのは約16日間。東南中腹から火を噴き、その高さは山頂を
越えた。火山灰は約7億㎥で、富士山東南斜面で3m、横浜で16cm、
東京で5cm程度の降灰があったらしい。

仮に、今、同程度の噴火があったら都市機能はマヒしてしまうだう。的確な
防災対策を望みたい。
火山灰のハザードマップがあったので添付した。

そしてもうひとつ重要なことがあった。
噴火が起こる49日前、東海沖から紀伊半島あたりを震源とする宝永大地震
(M8.6)があった。(死者約2万人) この地震が引き金となって噴火
した可能性が高いことだ。もっともそれ以前の地震と噴火が、全てがリンクし
て発生しているわけではない事を付記する。


昔は「富士山は休火山」と教えられたが、今は活火山に分類されている。
いつから変わったのかはっきりしないが、確か御嶽山が噴火した後だと思う。

記録によれば、富士山が「おとなしい」期間は、平安
時代から約350年の間、噴火しない時期もあったようだ。

願わくば富士山には、できるだけおとなしく休んで頂き、我々はその雄姿を
愛でていたいものだ。

(やまざくら)

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