たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

読書 書くことが思いつかない人のための文章教室

2012年05月21日 | 読書

「書くことが思いつかない人のための文書教室」 近藤  勝重 著 幻冬舎新書 2011・9刊

久しぶりの購入図書、しかも注文取り寄せの本です。購入したのは昨年出版後まもなくの11月、新聞広告を見て、近くの本屋さんで在庫がなく電話注文した本です。
このときはまだブログをアップしようとは思っていませんでしたが、随分役立ったかな。
著者は---“毎日新聞のベテラン記者で、名コラムスト、ありきたりにならない表現法から、書く前の構成メモ術まですぐ使えるコツをやさしく伝授します。
説明はいらない、記憶を描写せよ。アイデアの引き出し方、うまい言葉の使い方、文章構成メモのつくり方などを徹底指南---あなたはすでにネタをいっぱい持っている!“という本です。

帯の一部と購入後にも、たちまち6万部と新聞広告が出て、内容の一部が紹介されました。この本の内容が云い尽くされています。
“---ネタは実際に見て、聞いて、体験したことの中にある。
「文章を書く」ということは、長い間の経験から体験を引き出して描写することだ。うまい引き出し方さえ分れば書ける。----
・伝わる文章にしたいなら、くどくど説明してはいけない
・とにかく描写せよ、細部に目をこらして書けば真に迫る
・まずは書くことを箇条書きで羅列し、番号を振ってみる
・「思う」「考える」「感じる」を減らせば文章は引き締まる
・書く順は「現在→過去→未来」でいい
・やたら漢字を使うのは興ざめ。例えば「喪失」したではなく、「なくした」でいい
・文章の締めに、きれいごとを書くな。「気のきいた一文」でさっと終わろう
・さびしい気持ちを「さびしい」と書くな。さびしさを表す「を描写して伝えよ
・特徴を押さえるには、強弱、大小、長短、明暗、清濁など、両面からとらえよ
・独自の見方・視点を養う方法
句読点「、」「。」の打ち、助詞「は」「が」「も」の使い分け方

書くことが身につけば、考える力も増していきます。
書きつつ考え、考えつつ書くことで、脳は活性化されます。
書くって、しんどいと言えばしんどい作業です。でも書いたことで意外な発見や、人生の進路、生き方の再発見があったり、得られるものは貴重だ。
文句一つ言わずに自分を受け入れてくれるのは、文章のほかにそれほどたくさんありません。年代を問わず、この本を手にとっていただきたいと願うしだいです。”と、まえがきにありました。

お役立ち情報が満杯です。章ごとに読者にテーマを決め作文問題が与えられます。この著者の文章を書き写すとなんともひらがな表現が多いと気づきました。
この本の紹介を書きながら、先ごろホテルの浴槽で亡くなった、ホィットニー・ヒュ-ストンのCDをかけていました。このCDのカバーには「こころがカサカサと音をたてて乾いたら、お聞きなさい・・」と、あります。