たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

定期検診 膀胱がん

2012年05月31日 | 日記

 地域医療の中核病院 岐阜県総合医療センター

病院定期検診の日 駐車場が全面整備され余裕をもって出かけられるのでありがたい。
まず再診受付機に受診票を挿入する。ディスプレイには予約確認の内容が表示され、OKの確認をタッチすると、紙の受診票が出てくる。

今日は膀胱がんを2007年9月に手術から5年目を迎える泌尿器科の定期検診である。検査項目は検尿、膀胱鏡検査、診察でもう5年も厄介になっているので慣れたものだ。
普通、膀胱がんが見つかるきっかけは、真っ赤なおしっことされる。時には血そのものだそうだ。私の場合は家内を乳癌で亡くしたし少し用心していた。また2年前に下肢静脈瘤手術をやり、手術の辛さを体験済みだったのが幸いした。
おしっこがなんとなく横へ飛ぶ気がしたのと、排尿時に気にすればそうかなと思う程度の違和感を感じて、すぐ総合病院へ直行し初診を受けたのが幸いした。

早期発見、それでも2.5センチになっている有茎性、きのこ型であったのがさらに幸いした。アワビ型は転移しやすく怖いとされる。血尿はなかった。発見された後排尿しウンと気張って怒責(いきむ)とサッと便器に鮮血が散った。運良く内視鏡で手術で摘出できた。翌年5mmの再発、これも入院して二度目の内視鏡で手術した。

膀胱がん治療には術後、膀胱内に結核に利くBCG菌を水で薄めて注入し、キノコの細い茎を食べさせてしまう治療もあるらしいが、これは必要ないと言われた。再発しやすい癌で半数は再発するとされる。

泌尿器科の受付嬢、看護士さんとも5年前にお世話になって今日も同じ顔ぶれだった。「お陰さまで5年目を迎えるよ」、「よかったですね。もう解放ですね」と労ってもらえた。芯から嬉しい。主治医は3人目となっている。
今日の膀胱鏡検査では随分膀胱内が白濁していて、浮遊物が多く、画面が鮮明に写らない。 最近尿の色が濃いので膀胱炎を起こしているかと気にしていた。
Drは「これは膀胱内の代謝物のカスです。少し抜くか」と試み、はじめはうまく抜けない。看護士さんと機械を微調整され、今度はうまく排出できて、きれいな写真が何枚も撮れた。初めてのことだ。

検査後の診断では、カスは固まると結石になり手術になると説明される。溶かして排出させる薬を処方され、「おしっこが出渋るか」と聞かれた。年をとると勢い良く出ない。地域連携でホームドクターに治療の依頼と・薬の処方箋を送られることになり2週間分の投薬だった。

この先生はてきぱきと新進気鋭のDrで誠実、電子カルテのキーボード入力が素晴らしい。完璧なピアノタッチで画面だけ見てこれがまた速い。「うらやましい」と申し上げると「これができないと商売になりませんから」と笑っておられた。