大阪の高校生が部活の体罰を苦にして「自分だけがどうしてシバれるのか・・」と遺書を残して自殺した体罰事件は、日本中の教育現場で大きな教育問題と化した。
昨晩のニュース7でも体罰をテーマに放送したし、愛知県では全高校の校長を集めて県教育委員会が体罰で会議を開いたと放送していた。
ときどきのぞくイタリアから発信される日本人のブロガーは、イタリアではこんな体罰があれば即暴行罪で逮捕だと書いていました。柔道の国際競技強化選手がオリンピック連盟にコーチの暴力を訴えたり、日本人は野蛮人だと世界に宣伝したようなものです。
自らの体験では昭和19年当時入学した国民学校は、戦争末期で国内は戦時一色の時代でした。当然軍事教育で可愛い1年生にまで、よくないことをするとしつけで、担任の女性教師は誰にでも額を指でつんと突く体罰をされました。
嫌な想い出で今でも鮮明に覚えています。翌年夏終戦になりマッカーサー元帥が統率するアメリカ軍が駐留することになり、教育も民主教育に塗り代わりました。
村の掲示板には「止まれ、見よ、考えよ」という表示が板の頭に墨痕あざやかに書き込まれました。校長先生は全校集会で今までの教育は間違っていたと全生徒に謝罪されました。
自らの反省では十数年前の同窓会で、国民学校1年生に入学して、ひとつの机に女の子と男の子が二人組で学びましたが、私と組になった女の子、今では白髪も混じるこの女性から「あんたは、私を蹴ったよ」と抗議されたことがあります。何度も蹴っていじめたと言うのです。女の子と一緒なんて初めての経験で、馴染めなかったのでしょう、そう言われれば何の理由もなく意地悪したなぁと、かすかに記憶が残っています。
4、5生になった頃は、ある男の子が自分の登下校グループの途中まで一緒の、隣の集落の子で、その子の振る舞いが気に食わないというグループの常々の話題から、制裁を加えるということになりました。下校中の砂利道の往還(主要道路をおうかんと言っていた)で、足が速かった自分がその子を追っかけ、追いつき、逃げる彼の背中をつんと押したら、彼は、倒れはしなかったが前へつんのめった。その彼が同窓会で「お前は番長で怖かった」と言うのです。
今ではこの女性初コンビの彼女も、前のめりさせた男性とも良き同級生で他の級友より仲良しです。
暴力も、体罰も、いじめもよくありません。歳とって80歳に近くなっても記憶の底に残るからです。体罰の部活なんて何の教育的効果もありません。教育当事者の尊大な思い込みにしか過ぎないと思っています。
あっ・・昨日のゴルフどうだった?ですって・・。やはり駄目の10Xでした。でも楽しく遊べて同組の名手はグロス86の好スコアで優勝しました。花嫁の介添え役でした。