6月3日は、歴史散歩の仲間の方達と「安楽寺に悲運の女御、松虫・鈴虫と鎮魂のサツキを訪れる」のテーマで散策しました。
コースは銀閣寺道→哲学の道→法然院→安楽寺→大豊神社→若王子神社
哲学の道の少し山手に法然院と墓地があり、すぐ南に安楽寺はあります。
安楽寺は通常非公開のお寺ですがさくら・つつじ・さつき・紅葉の時期に合わせ、一般公開しています。
7月25日の中風まじない鹿ケ谷かぼちゃ供養は有名
安楽寺の悲しい由来
鎌倉時代初期、法然上人の弟子住蓮・安楽の二人が念仏道場「鹿ケ谷草庵」を建て人々に念仏をすすめた。当時後鳥羽上皇の女官として仕えていた19歳の松虫姫と17歳の鈴虫姫は、両上人から教えを受け出家したことで上皇の怒りをかい、両僧は死罪、法然は流罪となった。両姫は瀬戸内海の生口島で余生を送った。流罪地から帰京した法然上人が両上人の菩提を弔うため草庵を復興するよう命じ「住蓮山安楽寺」と名付けた。松虫と鈴虫の木像や石塔が悲劇を伝える。
安楽寺の茅葺の山門
本堂
仏足石 とは釈迦の足音を石に刻み信仰の対象としたもの
住蓮上人と安楽 上人のお墓
さつきがきれいな庭園
橋の向こうにカフェ椛 (momiji)があります、お寺の公開日にオープンします
庭を眺めてゆっくりとお茶出来ます
哲学の道
法然院
哲学の道の山手にある浄土宗系の寺院。簡素な茅葺で数奇屋造りの山門に向かう石段からの眺めは秀逸
菩提樹
仏教三大聖木(無憂樹、菩提樹、沙羅双樹)の一つで、お釈迦様がこの木の下で座禅を組み、悟りを開いたとされています
ハート形の葉は裏に細かい毛があって白っぽく見えます
多宝塔
阿育王(アショーカ王)塔、
法然上人のお墓
他にも、谷崎潤一郎 ・河上肇・福田平八郎・福井謙一・田宮二郎など著名な学者、文人、画家など著名人の墓があります
大豊神社 (おおとよじんじゃ)
平安時代初期に宇多天皇の病気平癒を願って創建された歴史のある神社、かわいい狛ねずみがあります
左のねずみは 雌で万物の根源である水玉を抱えています、無病息災のご利益
右のねずみは雄で学問を象徴する巻物を持っています、学業成就のご利益
参道には沢山のお花が咲いています
安楽寺は紅葉の時期にもう一度訪れたいと思っています。