寝覚めるといつも絶望の沼にいる。
ひょっとしたら、
そこが1番理性的な場所なのかもしれないと思うこともある。
そうかもしれないが、
この場所に安住しているとズブスブと沈んでいって、
身動きがとれなくなる。
それが嫌で、それが怖くて必死にもがく。
手足を動かすタイミングを計る。
蟻地獄に落ちた一匹の蟻には、
恐怖はあるのだろうか。
待てど暮らせど罠にかかる蟻のない蟻地獄には、
徒労感はあるのだろうか。
私は覚悟して登り始めた
1本の細い糸にしがみついている。
光ある天井出口を見れば遥か遠く、
ため息混じりに愚痴がこぼれる。
登ってきた距離を振り返れば、
やはり心乱れ叫ばずにはいられなくなる。
覚悟という言葉に甘えて、
私自身との対峙を受け切れずにまた誤魔化してしまう。
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