友人のお母様が亡くなられ、お通夜に参列した。
葬祭に出向くといつも、帰り道になんとも言えない気持ちに支配される。
それは何時なのかわからないだけで、自分も死ぬという事を、ちゃんとわかっていないからかもしれない。
また、死にゆく人を前に、手を合わせた時から何かをいただいているのかもしれないとも思う。
当たり前だけれど、人はお医者さんが時間を区切って死を宣告した時に死ぬわけではない。
治癒力及ばず、自力で回復することができなくなって機能不全が進んで死へと向かって行く。
お医者さんの宣告は、言わばその船出の宣告である。
今夜は綺麗な丸いお月さんが出ていた。
ちょうど明日から彼岸の入りとなる。川を挟んだ向こう側にあるという此岸。
故人の冥福を祈るとともに、あなたもいつか迷いのない此岸に到達できるよう願いなさい、というメッセージなのだろうか。
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