盂蘭盆会の季節。
すでに棚経も終えて、改めて生と死を見つめ直す時間。
田舎ではトンボが行き交い、ヒグラシが鳴いている。
街では無観客オリンピックが終わり、関係者観戦の高校野球が始まった。
来月から、桑田佳祐さんが有観客ライブを行うとの発表があった。
世の中がまた激しく変わっていくのだろうか。
戦争だけを見つめ、戦争の勝利だけを信じて、身も心も投げ込めと励ましあった時代を思う。
本心など素知らぬ顔をして、散らされる命を前に、こぞってそのようにしたことであろうと。
そして、狂信的に研ぎ澄まされていったこの新しい常識が、いつしか世渡りする唯一の手段となっていたのかもしれない。
戦争の為に、戦争しかないように、徴兵検査が日々行われて行った時代。
今日もプレイボールのサイレンが鳴り響いて行く。
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