美容室の広告に良くある「傷んだ髪が甦る○○トリートメント」と言う見出しには、とても期待をしてしまいますね(活字の力は恐ろしい物です・・・・・)
でも、どんなに優れたトリートメント剤でも、毛髪再生は理論的には不可能で、使えば使うほど、毛髪は化学変化により、やがては劣化してしまうのです。
「そんな馬鹿な~」なんて声が聞こえてきそうな感じですが、それは化粧品の開発をしている人なら誰でも知っています。
実は、開発に手馴れた私達には原料の容器の材質を見るだけで、その原料の危険性がある程度わかるのですよ。
それは、その原料の溶解力の強さ(危険性)を原料メーカーさんは知っているため、溶解しにくい材質の容器を選んでいるからです。
でも、もっと残念なことは「髪が甦る」とか「毛髪再生」などと書かれている商品に、それらの原料が配合されている事が多いことです。
それでも、そのような商品が良く売れるのは、それほど毛髪が損傷している方々が増えているのでしょうね。
でも、本当にそのような商品を使い続ける事は安全なのでしょうか?
例えば、西洋医学の薬には即効性があるけれど、その強い作用ゆえに副作用がある事も知られています。また、その逆に、東洋医学の漢方薬は遅効性だけど、その穏やかな効き目ゆえに副作用が少ない事を知っている人もたくさんいます。
それと同じように、即効性を謳うトリートメント剤には、それなりの副作用もあり、また遅効性もしくは使用感が物足りないような物の方が、実は毛髪には安全である事も忘れないで下さいね。
子供の髪はトリートメントやコンディショナーなどの手入れをしなくてもツヤツヤ・サラサラしているでしょう。それは過度の美容施術や化粧品の乱用をしないからです。
つまり、優れたトリートメント剤や美容室でのトリートメント施術の修復効果に期待する前に、過度の美容施術やケアケア商品の乱用を見直して欲しいのです。
何よりも頭皮・毛髪の本当の健康を守るためにも強い作用を謳うヘアケア商品などの依存症にはならないで下さいね。