クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

美容師が作ったシャンプー?

2012年08月21日 | セーヌ・シリーズ(ヘアケア商品)

今日、お客様より「最近は美容師が作ったシャンプーって多いのですか?」と聞かれました。

数年前から抜け毛や薄毛などで悩む女性が急速に増えた事で、それには粗悪なヘアケア商品が深く関わっていると専門家も指摘しているからでしょう。

私のサロンにも多くのお客様より薄毛や脱毛の相談が寄せられますが、ほとんどの場合はシャンプー剤を替るだけで改善されます。

特に、ほとんど毎日のように使うシャンプー剤には多くの問題があり、最近になってようやくノンシリコンなどの商品が増えましたが、それでもまだ生分解性の悪い原料を配合している商品がたくさんあるからです。

その為か、最近では『ドクターが開発した』とか『美容師が作った』などのお墨付きで人気を確保しようとしていますが、実際にヘアケア商品の開発はシャンプー剤一つを取ってみても、そんなに簡単ではありません。

それにヘアケア商品を作るには、化粧品製造工場の許可が必要なため現実にはドクターや美容師が商品を作る事は出来ません。

また、化粧品の原料は表示名が同じでも様々なメーカーが同じ原料を作っていたり、同じメーカーの原料でも品番により特性が違ったりしますが、その原料一つ一つの特性を検証し、良いバランスの処方を見つけるには、豊富な経験と膨大なデータ、それを読み取る感性が必要となります(私も十年ぐらいかかりました)

また、世に出ている文献や風評だけでは決してわからない、本当の安全性は何種類ものサンプルを製造し、¥実際に検証する事で、より多くの詳細なデータを集めることが出来るのです。

私も昔は「美容師が作った」と言うフレーズには「凄いな~」なんて思っていましたが、製造メーカーさんによると、実際には数種類の試作品から美容師さんが選び、それに『美容師が作った』と言うフレーズを付けていたことがほとんどだったようです。

セーヌ・シリーズやラ・ポーデュベベについては(コンセプト・原料処方・データ収集など)私の原案にそって製造しているのはニッシン化研さんですから、正確に言うなら「美容師が考えた」と言う共同開発商品になりますね。

ヘアケア商品の選ばれる基準は(香り・容器のデザイン・ブランド・価格)など人によって様々です。

私たち美容師が消費者のために考える事は、毎日使う物だからこそ安全が一番優先されるべきだと思います(もちろん使用感や仕上がりも考えていますが)

そのための処方を最優先し、考えた商品が多くの人に選ばれ喜びを与えてくれる事を私たちは願っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする