結局は人が評価するものだから

久しぶりに美容師の為の古い本を読み返してみましたが、そこにシャンプーの古典的な作り方が掲載されていました。
　　　
でも多くの化粧品メーカーさんが古典的な製造や評価テストを今でも行っているのでしょうね。
だから新製品はたくさん出るけれど、ある意味、進化しないのだと思います。

光沢や感触などは人が感じるものだけに、機械の数値に現れな事もあるはずなのに、機械の数値に頼り過ぎた結果、シリコンなどのコーティング剤の配合などを行なってしまったのでしょうね。

私はシャンプーや化粧品の設計時には機械などに頼る事は全くありません。
その理由は結局は人が評価するものだから、自分の経験から優れた原材料を選び、配合比を決めてサンプルを作りながら処方決定していくと言う何ともアナログ的な手法をしています。

でも結果的にはそれが1番人の感性に響いたのかも知れません。

だって美味しいレストランやスイーツ店のシェフさんが味見をする時に、旨味成分やアミノ酸の量を測る機械で測りながら作っている人を見た事が無いし、そんな店は流行らないだろうと思います。

結局は評価するのも人だから、人の五感に勝る物はないと思います 。