先日放送された「ためしてガッテン」を見た人からの質問が増えました。
「毛髪の空洞化」について、シャンプーの仕方や髪の乾かし方が話題になっているようですが、実際には0.08ミリしかない毛髪の空洞をあの程度のマイクロスコープで確認すること自体が疑問ですけどね。
なぜなら毛髪のコルテックスにはメラニンがありそれを透視しないとメデュウラが確認できないからです。
もしも毛髪の空洞化を見ようと思うなら電子顕微鏡やX線でないとほぼ無理かと思います。
それは毎日マイクロスコープ使っている美容師だったら誰でも分かります。
しかし、あの画像を見る限り、あれ程空洞化していたのなら、当然のように肉眼でも透けて見えているはずで、そんな毛髪は白髪意外にはないと思います。
それについて皆さんはどう思われたでしょうか?(白髪は毛髪内が空洞になり実は白ではなく透明なのです)
それはさておき、シャンプーやドライヤーの使い方で髪が傷む可能性がある事については当然その様な事がありますが、それよりも20回洗うと空洞化するようならパーマやヘアカラーはもうできなくなりますよね。
なぜならパーマ剤やカラー剤のタンパク質変性能力はシャンプーの比ではないですから。
番組では髪を洗う時に「擦り洗いがイケない」と言っていましたが、シャンプーの正しい方法なんて学校で習う訳でもないので知らない人がほとんどなのかもしれないと思っていたら、本当に擦り洗いをしている人が多かったですね。その事に驚きました。
でも、シャンプーは気をつけて洗うようになってもトリートメント剤の使い方はどうなんだろう?と言う質問がありました。
実はヘアケア商品の中でシャンプー剤よりもトリートメント剤の方が刺激性が強く危険性が高い事をご存知でしょうか?
特に一般に売られているトリートメント剤には4級カチオン界面活性剤と呼ばれる原料(リンスやトリートメントに配合される原材料)が含まれていますが、その陽イオン活性剤の特性上、毛髪や皮膚などに吸着しやすく、また意外なほど溶解性が強いのです。
そのためにアレルギー報告もあるのです。
しかも起泡性がないため泡のクッション性を持たないトリートメント剤を毛髪にも見込むように塗布すれば、シャンプーの「擦り洗い」どころか、本当にキューティクルの剥がれ具合は半端ではなくなるのです。
そう考えると、番組で話していた空洞化?になりやすいのはシャンプーよりもトリートメントの方があると考えられますね。
何しろトリートメント剤(市販されている物)は毛髪内に浸透し、内部の間充物質を溶解すると宣伝してますからね。
いずれにしても、濡れている毛髪を擦り合わせるような行為が良くない事は明らかです。
「ドライヤーの扱い方でも空洞化が起こる」にも疑問あったようですね。
何しろ化粧品メーカーさんの乾かしている時には「ドライヤーのメーカーが濡れている髪に充てる時は10cm離せば大丈夫」との説明ありましたが、その後にシャンプーのCMのカリスマスタイリストさんらしき人がドライヤーのノズルをブラシと毛髪にくっつけて乾かしていたシーンがあって、そこに疑問を感じた人が多かったようです。
その後に、いくら冷風をと言われてもノズルを髪にくっつけて温風を当てていること自体が???だったみたいですね。
あの乾かし方は昔の美容師さんには多かったですけどね。
でも、それをいうとヘアアイロンなら一度で空洞化しますね。毛髪は200度で炭化が始まるそうなのでヘアアイロンの温度は毛髪には危険極まりないですからね。但し扱い方の条件次第では損傷の多少の軽減方法もありますが。
いずれにしても、たくさんの疑問や不信感が多くのお客様に残ってモヤモヤした事も確かなようです。
私も番組を録画して見て、たくさんの疑問を感じたけど、結局は毎日のサロンワークでたくさんの髪と向き合っていなければ例え専門的に研究していると言っても分からない事もたくさんあるのだと感じました。
それにしてもどの化粧品メーカーの研究員さんのシャンプーの仕方は・・・・ですね。
この画像は健康毛(バージンヘア)を600倍の倍率で撮影しました。断面の真ん中の白いのがメデュラで、その周辺にコルテックスがあります。
この毛髪の束を200倍で写したところ。これだけ間充物質が詰まった健康毛でも白く筋状に見えるのはLEDの反射によるもので毛髪内を透視撮影は不可能です(600倍でも無理)
この画像は他店にてヘアカットした髪の損傷(ドライカットやスライドカット)の画像です。キューティクルはおろか毛表皮は完全に傷だらけです。
ここまで損傷していても空洞化なんて撮影は出来ないです。
このデータは当店で私が撮影したものであり『髪の空洞化』については様々な意見があると思いますが、今回の記述はあくまでも個人的な感想です。
でも、現役美容師は何時でもお客様の髪や頭皮の健康管理を側で見守り、テレビなどでは伝わらない大切な情報を直接伝えると言う役割を担っているのだと思っています。
「毛髪の空洞化」について、シャンプーの仕方や髪の乾かし方が話題になっているようですが、実際には0.08ミリしかない毛髪の空洞をあの程度のマイクロスコープで確認すること自体が疑問ですけどね。
なぜなら毛髪のコルテックスにはメラニンがありそれを透視しないとメデュウラが確認できないからです。
もしも毛髪の空洞化を見ようと思うなら電子顕微鏡やX線でないとほぼ無理かと思います。
それは毎日マイクロスコープ使っている美容師だったら誰でも分かります。
しかし、あの画像を見る限り、あれ程空洞化していたのなら、当然のように肉眼でも透けて見えているはずで、そんな毛髪は白髪意外にはないと思います。
それについて皆さんはどう思われたでしょうか?(白髪は毛髪内が空洞になり実は白ではなく透明なのです)
それはさておき、シャンプーやドライヤーの使い方で髪が傷む可能性がある事については当然その様な事がありますが、それよりも20回洗うと空洞化するようならパーマやヘアカラーはもうできなくなりますよね。
なぜならパーマ剤やカラー剤のタンパク質変性能力はシャンプーの比ではないですから。
番組では髪を洗う時に「擦り洗いがイケない」と言っていましたが、シャンプーの正しい方法なんて学校で習う訳でもないので知らない人がほとんどなのかもしれないと思っていたら、本当に擦り洗いをしている人が多かったですね。その事に驚きました。
でも、シャンプーは気をつけて洗うようになってもトリートメント剤の使い方はどうなんだろう?と言う質問がありました。
実はヘアケア商品の中でシャンプー剤よりもトリートメント剤の方が刺激性が強く危険性が高い事をご存知でしょうか?
特に一般に売られているトリートメント剤には4級カチオン界面活性剤と呼ばれる原料(リンスやトリートメントに配合される原材料)が含まれていますが、その陽イオン活性剤の特性上、毛髪や皮膚などに吸着しやすく、また意外なほど溶解性が強いのです。
そのためにアレルギー報告もあるのです。
しかも起泡性がないため泡のクッション性を持たないトリートメント剤を毛髪にも見込むように塗布すれば、シャンプーの「擦り洗い」どころか、本当にキューティクルの剥がれ具合は半端ではなくなるのです。
そう考えると、番組で話していた空洞化?になりやすいのはシャンプーよりもトリートメントの方があると考えられますね。
何しろトリートメント剤(市販されている物)は毛髪内に浸透し、内部の間充物質を溶解すると宣伝してますからね。
いずれにしても、濡れている毛髪を擦り合わせるような行為が良くない事は明らかです。
「ドライヤーの扱い方でも空洞化が起こる」にも疑問あったようですね。
何しろ化粧品メーカーさんの乾かしている時には「ドライヤーのメーカーが濡れている髪に充てる時は10cm離せば大丈夫」との説明ありましたが、その後にシャンプーのCMのカリスマスタイリストさんらしき人がドライヤーのノズルをブラシと毛髪にくっつけて乾かしていたシーンがあって、そこに疑問を感じた人が多かったようです。
その後に、いくら冷風をと言われてもノズルを髪にくっつけて温風を当てていること自体が???だったみたいですね。
あの乾かし方は昔の美容師さんには多かったですけどね。
でも、それをいうとヘアアイロンなら一度で空洞化しますね。毛髪は200度で炭化が始まるそうなのでヘアアイロンの温度は毛髪には危険極まりないですからね。但し扱い方の条件次第では損傷の多少の軽減方法もありますが。
いずれにしても、たくさんの疑問や不信感が多くのお客様に残ってモヤモヤした事も確かなようです。
私も番組を録画して見て、たくさんの疑問を感じたけど、結局は毎日のサロンワークでたくさんの髪と向き合っていなければ例え専門的に研究していると言っても分からない事もたくさんあるのだと感じました。
それにしてもどの化粧品メーカーの研究員さんのシャンプーの仕方は・・・・ですね。
この画像は健康毛(バージンヘア)を600倍の倍率で撮影しました。断面の真ん中の白いのがメデュラで、その周辺にコルテックスがあります。
この毛髪の束を200倍で写したところ。これだけ間充物質が詰まった健康毛でも白く筋状に見えるのはLEDの反射によるもので毛髪内を透視撮影は不可能です(600倍でも無理)
この画像は他店にてヘアカットした髪の損傷(ドライカットやスライドカット)の画像です。キューティクルはおろか毛表皮は完全に傷だらけです。
ここまで損傷していても空洞化なんて撮影は出来ないです。
このデータは当店で私が撮影したものであり『髪の空洞化』については様々な意見があると思いますが、今回の記述はあくまでも個人的な感想です。
でも、現役美容師は何時でもお客様の髪や頭皮の健康管理を側で見守り、テレビなどでは伝わらない大切な情報を直接伝えると言う役割を担っているのだと思っています。