カルメ焼きと同様、炭酸水素ナトリウムは加熱すると水と二酸化炭素ができるんだよ~という実験。発生する二酸化炭素を利用して生地をふくらましています。
写真は、選択理科授業の様子です。
材料は、小麦粉・砂糖・ベーキングパウダー・オプションのこしあん
水と材料を混ぜて、レンジで加熱するだけです。
カルメ焼きの時は、100%炭酸水素ナトリウムを使用しましたが、今回は市販のベーキングパウダーを使用。この中に炭酸水素ナトリウムは20%程度しか含まれないのに、補助材によって100%のときより2倍膨らむというから面白いです
できあがり
溶けてできたアンモニア水が指示薬であるフェノールフタレイン溶液と反応し、真っ赤になるから見ごたえもあります。
逆さにし、アンモニアが詰まった丸底フラスコ内に水を入れる方法ですが、教科書どうり、水で湿らせたろ紙を入れてあります。以前はゴム栓にもう一つ穴をあけ、水をスポイトで入れていました。ゴム栓から下の接続部分(ゴム管とガラス管など)のもれにより噴水が見られなくなってしまうので要注意だということが分かりました。
また、反応には関係ないのですが、丸底フラスコまで繋がっているゴム管は、透明がいいか?黒色が良いか?少し話題になりました。
水が上がっていくことを確認したい>>>透明ゴム管
噴水ができる驚きを得たい>>>黒いゴム管
使用状況によって使い分けでしょうかね・・・。
実は私、一度も成功したことがありません・・・・・・
125度まで加熱したら、卵白でといたふくらし粉を入れかき混ぜます。割り箸で保護した温度計を使っていれば、焦がすことはないのですが、美しく、愛らしく膨らんでくれないのです
どの先生にお聞きしても、『温度でしょう』とのお返事をいただきます。おたまの温度を測らないようにしているし、その他操作に問題は無いと思うし・・・・・・。
もしや、温度計に問題がブログを書きながら思いました。実際には目安とされる125度まで到達していないのかもしれません!!出勤したら確かめてみたいと思います。
自分以外に原因を求めるこの姿勢はいけないかしら・・・・・・
写真は生徒の作品。うーん、ふっくらサクサクしています。
不安定な物質で、徐々に分解して水と酸素を生じます。
2H2O2 → 2H2O + O2↑
この過酸化水素水に、正の触媒である二酸化マンガンやカタラーゼを加えると、すみやかに分解します。
H2O2 → H2O + O↑
この時生じる発生機の酸素に殺菌・消毒・漂白能力があるらしいです。
これに対しで酸やアルコール、尿素は負の触媒になるらしく、市販の過酸化水素水にはリン酸イオンが少量加えられ、反応しにくくなっています。(実際にBTB溶液で試したところ、黄変しました。)
と言う事は、
実験で使うとき(今回は酸素発生:中1)は少しアルカリに傾けてからの方が反応がよいです。 試しに、洗浄用にとっておいた希硫酸(とっても薄い、良い表現ではありませんが)で十分効果がありました。
消毒液のオキシドールには過酸化水素が含まれる。
消毒液として使うのに皮膚にふれると何故危険か
実際に(操作ミスで)手に付いた過酸化水素水(30%)は、クリーム色のペンキがこびり付いたように固まり、数時間ヒリかゆかった
希釈しなくてはいけないのね、3%くらいまで
ついでに、 S教諭に言われて初めて気づいたことなのですが、
過酸化水素の容器のフタには穴があいているぅぅぅ!!
光や熱で分解され酸素が発生することは知っていたが、穴をあけるほど
だから冷蔵庫に入っていたのね、と初めて納得。
そういえば、今まで高校生物の酵素反応実験では過酸化水素ではなくオキシドールを使っていたなぁ。
いろいろ納得
少し前にあったちょっと不気味な出来事。
アルミニウムの方が水銀より密度が小さいから浮くんだよ~という演示を終えたアルミニウムから
何か白いものが生えているぅぅぅ~
カビ?な訳ないか…
さらに放置すると、さらにニョキニョキのびてくるぅぅぅぅ!!
長いものは5cm近くニョキニョキニョキニョキ・・・。
うーん、不気味。
そこは冷静な理科のS教諭、酸・塩基に溶かしてみる、と両方溶けた!!
何者!?
その後も試してみましたが、ニョキニョキのびる日と、写真のように控えめな日とありました。
何者?
と、悩んでいる時に、教育委員会指導課の先生にお聞きする機会を得る事ができ、次のように教えていただきました。
1、水銀とアルミニウムが触れて、アルミニウムアマルガム(水銀との合金)ができる。
2、アルミニウムアマルガムは容易に酸化され、アルミナ(酸化アルミニウム)になる。
なるほど、
だから酸・塩基共に反応したんですね。両性酸化物が本当に両方反応するかどうか確かめたのは初めてでした。で、参考で「体温計は航空機内持ち込み禁止」はこれが理由だそうです。
電子体温計しか持っていないから関係ナイケド…。
ちなみに、他の反応しやすそうな金属(Mg,Zn)も水銀と接触させてみましたが、そう簡単には合金はできませんでした・・・。
さすが指導課の先生!!どうもありがとうございました。
覗いてみると、気体の確認のために配られたお線香に向かって拝んでいる生徒でした。
周りの生徒も担当の先生も、いつもどおりに実験がすすめられていて、お経に驚いた私がまだまだ未熟だったようです。
でも、仏壇であげるようなお線香ではなく、アロマ的?なお線香だったんだけどなぁ・・・。
写真は赤チョークに希塩酸をかけて二酸化炭素を発生させたもの。もちろん他の色でも可能。出てくる泡の中身は空気より重いので、試験管から出てくる動きが面白いです