日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

「おうちでかはく」から、リアル虫こぶ

2020-04-30 22:46:13 | 中学理科2分野(生物)

何もなければ、月に1回は国立科学博物館に足を運びます。

残念ながらこのような状況。休館からの再開への見通しは立っていないようです。
休館でも様々な発信があるようで、
この映像もその一つ、

https://www.youtube.com/watch?v=cz2ekyf2yu8

おぉ、虫こぶ。
名前の付け方がしシステマティック。

でも、身近な虫こぶと言われても、なぁ、と思っていたところ、

Oh! 

本当にいました。
何回も通り過ぎた光景でも、
予備知識が少し増えるだけで、見える世界が違うんだなぁ、をプチ体感。

虫こぶに限らず、同じことが色々な分野で言えますね。





そろそろ出荷?植え替え?(イネ14日目)

2020-04-26 20:02:57 | おこめプロジェクト

順調にすくすくと育っています。
ただ、片方だけ、胚乳のまわりに、白いカビが生え始めました、、、
籾殻がない分、吸水は1日で十分のようですが、
その分、デリケート。
丁寧に取り除いていくしかないのでしょうか。

そろそろ出荷します。


無駄な抵抗、、、ドライフラワー作りに挑戦。

2020-04-26 19:23:52 | 中学理科2分野(生物)

春の野草の観察、
中学1年の観察として定番です。

今年は休校の影響で、無理だろうな、、、、。
写真も豊富だし、まあいいか、、、
でも、実物がいいんだよなぁ、、、

いろいろとぼんやりと考えたあと、
何となく作ってみようと思ったドライフラワー。

グリセリンを使用する方法と、
シリカゲルを使用する方法を試してみました。

戸棚から引っ張り出してきたシリカゲル



あ、赤い、、、、。塩化コバルトが水分に反応しています。

レンジで2分



おー!! だいぶ水分が飛んだようです。

さらにレンジで2分


いい感じ。

冷まして容器に入れた後、
野草をいくつか忍ばせました。

1時間後には、



どこに忍ばせたか、一目瞭然!!
そして、なんでしょ、アートっぽい。

しばらくこのまま冷暗所で寝かせます。

数個を準備したところで、授業には活かせないだろうけれど、
保存のスキルは役に立つ!!と信じて修行します。

満足なものができそうだったら、
もっと大量にシリカゲルを購入してみます。

 


光合成に必要な光(イネ8日目)

2020-04-18 19:03:34 | おこめプロジェクト


0日目は水に浸し、
1日目からは、水で湿らせたキムワイプ、ペーパータオルの上に置いていました。
この季節でもどんどん乾燥していくため、霧吹きがこまめに必要でした。
さすがに付きっきりでお世話するのもなぁと思い、
土に植えました。
少し早い気もしますが、、、。

以前、購入した植物ライトを使用しました。
うーん、何とも言えない色だなぁ、吸収しやすい波長だとは言え。
それに、この芽生えの段階で使用するのが適しているのか否か。
一旦、中止してみます。

まだ、カビが生えてきている様子はありません。
でも、慎重に。チェックは続けます。




発芽しました2020

2020-04-14 19:37:13 | おこめプロジェクト

今年も玄米の発芽をはじめました。

一昨年収穫、昨年購入した玄米で、発芽するか不安でしたが、

発芽率50%程度でしょうか?

ここ数日、気温が低かったため、

湯たんぽやヨーグルトメーカーで温めながら待ちました。

今日で4日目。

発芽したお米だけ、容器を入れ替えました。

発根しているものも2つ3つ。

まだありませんが、
この先、カビとの闘いですね。


植物の形には意味がある

2020-04-13 20:58:23 | 最近読んだ本

まずは何か読んでみよう、

そう思って手に取った1冊目。

生態学が専門の同僚にお借りした読み物です。

タイトル通り、形から意味を探っていきます。

構造から機能を推測するために、
よく観察して比較・分類。

植物が存在するために必要な形、
植物が子孫を残すために必要な形、等、
ゆったりリラックスした気持ちで予想しながら読み進めました。

教材のタネをストックした感じです。


そして、じっくり読まないまま何年か過ぎてしまった
生物教育の先生に薦められて購入した一冊も、手にとってみました。
こちらは子孫をいかに残すが、に絞られたストーリー展開。
掲載されている写真やレイアウトが、
何だかほのぼのするタッチ。
どちらかというと、
何かを調べたいと思った生徒に読んでもらいたい感じ、でしょうか。

どんな形が光合成に適しているのか?
どんな形が体を保持できるのか?
どんな形が子孫を残しやすいのか?

コアになる問い、お題はこの辺りにしてみます。

 

 

 

 

 

 


在来種と帰化種、だから何?かも知れませんが、、、

2020-04-13 13:32:57 | 中学理科2分野(生物)

 

気付いたら、最後に更新してから1年近く経っていました。

コロナウイルス感染拡大地域に住んでいますが、
今のところ元気に過ごしております。

今年度は中学理科も担当予定、
となれば(?)、とりあえず、校庭を散策しました。
カタバミ、カラスノエンドウ、ナズナ等、
教科書の背表紙に記載されている草本たちは、
安定してご生育の様子。

確認することによって安心する心理は根深く、
授業者たるもの博学であり教授しなければならない、
そんな縛りがあるようです。
もちろん、知識は多い方が見え方が広がると思います。
で、実際には増えても広がっていないから、
嫌になってしまうんですね、自分自身を。

無意識に縛るのは、何だか損。
縛らないためのしかけ、が、しばらくテーマになりそうです。

そんなことを考えていたら、
明らかにがく片の違うタンポポを見つけました。
一番左は、がく片が反り返っていいるので、多分、セイヨウタンポポ。
右2つは、見事に張り付いているので、セイヨウタンポポではなさそう。

ただ提示して説明するだけでは、ふーん、で終わりそう。

ここからどんな問いが生成されるか?
その問いにどのようにアプローチするか?

これらを支援するのが私たちの役目であって、
また、自然発生するのを待つのは放任だと感じてしまう、
あぁ、いい塩梅って何だろう。