日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

教育にエビデンスを

2016-10-31 10:06:03 | 最近読んだ本

昨年、勤務校の図書館で借りて読んだ本、

「学力」の経済学
クリエーター情報なし
ディスカヴァー・トゥエンティワン

刺激的に、テンポよく、しかも分かりやすかったため、
あっという間に読み終えました。 

イメージとしては、
「一遺伝子一ペプチド説」。

統計学に基づいた結果をエビデンスと挙げています。
しかし、エビデンスといっても問題の本当に一部しか問題を照らしておらず、 
酵素になるまでには、まだまだ、他の要素が必要でしょ?

と言う感じです。
 

著者の言う学力の定義は「学力調査」
学力調査の点数変化、しかも平均点比較で、
教員の質をジャッジ。
しかも、その評価を競わせることで、
何やら学校教育が改善される論調。
そんなにシンプルだったら、苦労しないよあぁ。

(多くのレビュー有り)

 

 

「力のある学校」の探究
クリエーター情報なし
大阪大学出版会

こちらは学校改善研究の一冊。
学力を学力調査で測っていますが、
「学校の力」と「家庭の力」、つまり社会的背景に大きく影響を受ける、
と言う立場で書かれています。 

しかも、ペプチドであることを自覚しています。
ペプチドを組み合わせて酵素を推測する、感じでしょうか? 


刺激はありませんがもわっと押し寄せてくる感じで、 
そもそも研究がまとめられているので、
読みやすくはありません。

 

こちらの本が、「学力」の経済学 のようなテンポで
まとめられた本が出ないかな・・・。 


 ちょうど公立中学校に勤務していた頃、
行われた調査をもとにした研究なので、
何となく懐かしく思える部分もありました。

懐かしんでいるだけでは意味がありませんが・・・。


 


相手に伝わる文章を書くために

2016-10-29 20:10:46 | 最近読んだ本

ナチュラルで伝わる文章を書くためのコツを、
経験や感性ではなく、
システマティックに法則を適応することで

習得するための本。

英文法の前に、日本語で説明されているので、
応用は英作文に限りません。 

理科系のための英文作法―文章をなめらかにつなぐ四つの法則 (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論社

正しさを重視した↑に対して、
日本語として間違っていても、
伝えることを第一目的に説明した本。  

 

 

伝え方が9割

クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


どちらも真剣に従おうをすると、
何も文章を書けなくなりそうです