日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

オワンクラゲは内臓も半透明

2015-01-17 09:25:55 | 自由研究ネタ

娘たちと科博へ。

特別展は必ずと言っていいほど、最後にお土産コーナーがあり、ぬいぐるみがあります。

そして、必ず、購入をせがまれます。

しかも、大量に流通しているものではないので、少し高めのお値段。

買うくらいなら・・・・作ってみました。

ダイオウイカのときはベルベット風の生地を使い光沢を出しましたが、

クラゲなので半透明のスパークオーガンジー?を使用。

綿を使わず、余り布を詰めて立体にしました。

ゴミが全く無い制作です。

娘たちは長男と違い、足の数など詳細はどうでもよいらしい・・・。


増えるばかりではないのです。プログラムされた細胞死

2015-01-16 19:46:44 | 最近読んだ本

 

アポトーシスの科学―プログラムされた細胞死 (ブルーバックス)
山田武 大山ハルミ
講談社

中学理科では、細胞分裂は学んでも、細胞の死については学びません。
高校生物では、「免疫」でマクロファージ等による貪食や、「退化」は学んでも、
具体的にどのようになくなっていくかは学びません。

何らかの障害によって起こる「ネクローシス」は、
ミトコンドリアの機能が低下
→ATP産生停止
→細胞膜の浸透圧制御不能
→細胞の膨張
→破裂

対して、「アポトーシス」は、核と細胞質が凝縮・縮小し、断片化していく。
しかも、その行程はその細胞内で合成されるRNAに制御されているのだから、
まさに、 自ら消滅していきます。
しかも、ネクローシスのように「炎症」を起こさず、
細胞表面に「やられています」フラグを立てて片付け処理を待っています。

その必要性を、発生過程と免疫機構を中心に展開、 ガン化との関係や寿命等についても触れていますが、多分、今はもっと色々明らかになっているんだろうなと推測。

最近の出版されたものも探そう、と思いました。