金子あいのおうちで読もう百人一首 97番 藤原定家 / Hyakunin Isshu (100 Poems by 100 Poets) Fujiwara no Teika by Kaneko Ai
「来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ」97番権中納言定家の詩です。藤原定家は平安末期から鎌倉初期に活躍した歌人で、「小倉百人一首」や「新古今和歌集」の選者としても知られています。1241年9月26日八十歳で没しています。奈良県・長谷寺には「定家の塚」と定家の父で歌人の藤原俊成の「俊成の碑」が並んであります。また定家はこのような歌も詠んでおります。
「年も経ぬいのるちぎりは初瀬山尾上の鐘のよその夕暮れ」=これは奈良県桜井市にはる長谷寺で詠んだとされてる歌で、長い片思いの詩とも、長い恋愛が終わりを告げる歌ともいわれ、悲しい恋の詩です。さすが古都の都奈良ではの「何の日」ですね。また、奈良県内には興福寺の五重塔(奈良を象徴する塔、高さ50メートル)より高い建造物は規制されて建てられません。だから今人気の高層ビルは奈良県庁の5階建以外は県内にはありません。県民の文化財を守る意識と自然の美しさの日本古来の景色を大切にしてる県民の皆さんは素晴らしいものと我々は感心させられます。