茶道から学ぶ禅の精神。/ Zen spirit learned from the japanese tea ceremony.
茶道の美意識の根底には禅の思想があります。それは床の間に掲げられた禅語の掛物のようにみられますが、そればかりではありません。袱紗さばき、茶道具、などあらゆるところに余計なものを削ぎ落して本質と向き合う禅の思想が浸透し息づいております。茶道のお点前をおこなうという行為により私達の意識は特別な状態に導かれます。それはまるで座禅という瞑想ではなく、お茶を点てること通じて禅の修行をしてるかのようです。茶筅通しの動作がとても精神統一ができる瞬間と私はいつも感じております。茶道と禅の関係は「茶禅一味」という言葉で言い表されています。茶と禅の本質は同一である、二つは同じ境地を目指しているということですが、茶道のお稽古を重ねていくなかで感覚で理解できるものなのでしょう。奥の深い茶道の道が最近よく感じるようになりました。