ときには日本の古い文化にふれ、今の自分たちのありようを規定してる歴史の流れについて考えてみるのもよいものです。私も「古典の会」に入り、日本の古典の素晴らしさに感動させられています。最近、橋本治先生の「百人一首がよくわかる」というとても古典を現代文に訳した素晴らしい本が出ております。その中より橋本先生が特にお勧めの歌を紹介いたします。「行ってきます」の歌、作者は中納言行平。
「立ち別れ いなばの山の 峰に生きふる まつと聞かば 今帰りこむ」=「訳」今から行きますが、因幡の山の峰の松、待つと聞いたらすぐに帰りましょう。」 中納言行平が因幡の国(鳥取県)の長官として都を離れるときに奥さんか友人に贈ったのがこ歌です。松の木なら日本中の山のどこにも生えていますが、ただ「いなば」の中には「往なば」の意味も隠れていて「いなばの国に行って来ます」の意味になるところが大変オシャレな表現と橋本先生は褒めていらっしゃいます。👏👏
(鳥取
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます