【掛け軸】「無」のご紹介&禅語やお茶会でのお軸についても解説|茶人 松村宗亮の一客一亭
今日の午前中は茶道のお稽古の日です。人を家に招くときは、どのような料理を、どの器でもてなそうかと考えます。茶の湯も全く同じで、お客様を招くときは趣旨を決め、その日の主題となる床の間の掛け軸を決めて、さらに主題を深めていく茶入れや茶碗を取り合わせていきます。
〇「掛け軸」=墨跡の中でも語句が一行、乃至二行で書かれたものを「横物」といいます。掛物は高僧の墨跡が最も尊ばれていますが、そのその他に和歌や連歌、詩などを書いた「古筆切」(こひつぎれ)や「詠草(えいそう)」茶の湯にゆかりの深い人の手紙を掛物にした「消息」「画」と詩などを書きつけた「画賛」、「色紙」「短冊」などが使用されます。それに茶道の場合には季節感を大切にしますので今、初秋の気候をたっぷり味わえるような季節感あふれるお道具を使用してお客をおもてなし致します。本当に奥が深い楽しみ感が溢れ、一服のお抹茶をお客は楽しんでいきます。