茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

「吉原細見」とはどのような本なのだろうか?蔦重何故これに目をつけたのか?

2025年01月18日 | Weblog

【べらぼう】遊廓案内書「吉原細見」とは?蔦重が仕掛けた"ある"秘策

今年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦屋重三郎華乃夢噺~」が放映中ですが何かと話題を提供してるようです。江戸時代の華の江戸の色街・吉原が舞台となればメイン舞台となる遊郭、遊女たちの暮らしも見せなくてはなりません。まして主人公蔦重は吉原生まれ、吉原育ち、吉原の宣伝マンとして成功した成功した人物だけに吉原とは縁の深い人物です。吉原とは江戸時代の売春街であり唯一の幕府公認の遊郭でもありました。遊女や遊郭屋(妓楼)のほか茶屋、食堂、芸者、職人、一般の商店、などあり、ひとつの街を形成してました。「吉原細見」とは吉原の店や遊女のガイドブックのことですが、安永3年7月刊行の蔦重版「一目千本」は遊女を生花に見立てた絵本仕立ての遊女評判記でその全体から漂う優美で瀟洒な趣が吉原の印象と重なると愛いう点が人気本となる因となり客のお土産にもなる人気本となりました。モチーフの生け花は当時の見立て絵における流行の題材で武家文化に由来する格式高いイメージをあたえていました。作画担当の北尾重政は当代一流の浮世絵師であり、その筆による図は洒脱さにあふれ、遊女はその絵により洗練されたイメージが付与され江戸文化の華として演出されました。この本の刊行により蔦重はその名を江戸中に広まりました。

 

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