1分間禅語「竹有上下節(たけにじょうげのふしあり))」/ 薬師寺寛邦 キッサコ
今、私達の「古典の会」は岡倉天心の「茶の本」を勉強中です。第三章「道教と禅」を終わり、来月より第四章茶室に入ります。ここまでの章段は哲学的な道教と禅と茶道の関係を詳しく解説した岡倉天心には大変勉強になりました。よく茶会で見られる床の間の茶掛けにある茶禅の言葉にいつも注目していますが、私の印象に残る茶禅語の一つに「竹有上下節」がありますが、この言葉は「松無古今色竹有上下節」の片方の言葉です。「松の色は老松も若い松も区別がない。竹の節には上下の区別がある」という文意です。前句は区別のないこといい、後句は区別のあることをいってます。世の中はこの両者が相まって進んでゆく、ということを例えていっています。今日はチト難しいことを勉強致しました。
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