シクル・マーモット(Cycles Marmotte)

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近藤さんの「ロードバイクでヒマラヤ越え!」日記その2

2018年10月22日 | 4. 最新情報!!

近藤さんの「ロードバイクでヒマラヤ越え!」日記の続編(その2 ヒマラヤ越え~下山)をお届けします!

その1はこちら ⇒ https://blog.goo.ne.jp/cyclesmarmotte/e/b9ccc37c1048d1e20ebf04ce311aa26b

【第八日目 9月18日(火)】

チョモランマのベースキャンプ近くのロンボクまで行き、周辺サイクリングではでっかいチョモランマを見ることができた。

お天気最高!

真っ白なチョモランマ。その姿は一度見たら忘れられない。

チョモランマは女性なのだと思う。誰も言わないけど。。。

 

5色の経文が書かれた旗をつなげたタルチョが峠にかかっている。

その峠を通るときは“キキソソラゲロー”と祈りの言葉を大きな声で言いながら通っていく。

道端でチベットの方に会うと“タシデレ~”とあいさつ。

声掛けしながらのライドは楽しい。

 

【第九日目 9月19日(水)】

チョモランマやチョー・オユーなどを見ながらのライド。ダウンヒルと平地のみのライドなのでしっかりと景色を目に焼き付ける。

ヒマラヤを超えてくるというツルがいたり、羊の群れをじっと眺めたり、平和な一日。

 

【第十日目 9月20日(木)】

いよいよヒマラヤを超える日!

ペイク・ツォという青く輝く湖から標高5,236mのグンタン・ラ(峠)を越えると、ヒマラヤを越えたことになる。

またまた5,000m越え。

前回の峠越えの苦しさがよみがえる。しかし、しかし、このグンタン・ラ、まったく苦しくない。

もともとどの峠も斜度はあまりないので、苦しくなければつらくないのだ。

人間の体ってすごい!わずか数日でこの高度に適応してきているのだ。

肌は乾燥してぼろぼろ、鼻の周りは皮膚が固まってだまになるくらいなのに、心臓と肺は適応してきているのだ。

向かい風が強かったのでそれなりに苦しかったが、息もできるし苦しくない。

ヒマラヤ越えは無事に終了

 

【第十一日目 9月21日(金)】

標高      4,100mの宿泊地から標高2,800mのキロンまでダウンヒル。

朝から雨だったが、出発を1時間ずらして雨具を着て出発。

ひたすらひたすら降りていく。と思ったらパンク!

すぐ近く人いた丹羽さんが手早く治してくれて、すぐに再開。

岩山の間のダウンヒル。景色が半端なく豪快。地球が動いてこの地形を作ったんだなぁと思いながらキョロキョロしてしまう。

もうすぐライドも終わってしまうと思うと、景色を見ながらゆっくり走りたくなる。

 

下ってくるとだんだんと緑が増え、酸素が濃くなってくるのを感じる。

地球ってすごいな。人はその環境の中でちゃんと適応して生きているんだな、そう思う。

 

【第十二日目 9月22日(土)】

チベットのライドは終了して、ネパールの国境からは四輪駆動の車でカトマンズへ。

 

【第十三、十四、十五日目 9月23日~25日(日~火)】

カトマンズでヒマラヤ遊覧飛行やハイキングをして過ごし、9月25日火曜日に帰国

カトマンズ空港から飛んだブッダエアの遊覧飛行は最高に良かった。

またチョモランマに会えた。でもこれが最後。

 

毎日、その日の体調を「体調管理表」に記載し、SpO2と脈拍を計測。ダイアモックスをきちんと飲み、毎食おいしく食事ができ、無事に「ロードバイクでヒマラヤ越え」を完了した。

走行距離も坂の斜度も、もしこれが日本だったら特別難しいことはない。

しかし、5,000mを超える標高とトイレもないような環境では、気持ちがあっても体の調子はくずれるかもしれない。

だから今年行くことができて良かった!

 

この目でみるチョモランマは素晴らしいし、チベットの方の宗教に対する姿勢や生まれ変わりの考え方、牛の糞を家の壁にしてそれを燃料にするような普段の生活、いつも肉を食べているので、人は死んだら鳥葬にして今度は人間がその肉を動物に捧げる話など、チベットで見て聞いて感じたことは、少なからず私の人生観を変えてしまったと思う。

現地ガイドさん、調理人さん、運転手さん、みんなみんなありがとう!

そして出発前も、帰ってきてからも自転車の整備をしてくださったシクル・マーモットの馬場店長、ありがとうございました。

この数日間の書ききれないほどの経験が、これからの私にどんな影響をするのか?実はそれが楽しみだ。

 

近藤美子 2018年10月

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最後までお読み頂き有難うございました。「ロードバイクでヒマラヤ越え」に関しては、こちらのツアー主催者のレポートも是非ご覧下さい!

http://ncycling04.sblo.jp/article/184523938.html?1540211976

 

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近藤さんの「ロードバイクでヒマラヤ越え!」日記その1

2018年10月22日 | 4. 最新情報!!

自転車レースでもサイクルイベントでも、”世界一の〇〇”と名のつくものは数多くありますが、まさに”世界最高峰”のチョモランマを間近に見ることができるサイクルツアーに参加された近藤美子さんより、ライド日記をご寄稿頂いたので、皆さんに是非お読み頂いて、その感動を少し分けてもらいましょう!

ご本人も、フェイスブックでは断片的に写真とコメントを寄せられてましたが、「もう少し詳しく教えてください!」とちょっと無理なお願いをして原稿を書いて頂きました。ご興味のある方は、しっかり準備して、近い将来、是非夢を叶えてください!

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いつか世界一高い山チョモランマをこの目で見たい!と思っていた。

ロードバイクで行くことができると知ったとき、私の心は決まった。

 

その話をすると、友達から“ど~ん”というコメントとともにチョモランマの写真が送られてきた。

10数年前にマウンテンバイクでチョモランマを見てきたという。

 

いまこそ行かなくては!ということで2018年9月11から25日までの15日間の旅に出ることになった。

チベットやネパールに人一倍思い入れのあるガイドの丹羽さんが企画したツアーに参加することにしたのだ。

 

ツアーに参加するには、その前に健康診断に通らなくてはならない。

高所適応ができるかどうか?なにせ最高標高は5,248mもある。

新宿の指定病院で検査を受け、合格!行きたくても病院からお墨付きがもらえなければ行くことさえできない。

今回も一人検査にひっかかってしまって、来ることができなかったという。

やりたいことは早くやっておかなくちゃ。

 

高所順応のためにダイアモックスという薬を処方していただきいざ出発。

 

【第一日目 9月11日(火)(広州泊)】

羽田空港集合で広州へ。広州泊

いよいよ出発だ。チベットへ入ってからはお酒は飲まないように!ということで広州で軽く前祝。

明日からいよいよチベットに入るので、寝る前にダイアモックスを飲み始める。

全部で9錠あり、毎朝毎晩1錠を半分に割って飲む。

とにかく水分をたくさんとるようにとのこと。普段あまり水分をとらない私は、それでも一生懸命に水分をとった。

 

【第二日目 9月12日(水)(チベットのラサ泊 標高3658m)】

広州からチベットのラサへ。

飛行機から降りたらすぐにシャワーを浴びたいのだが、”今日は環境が非常に異なるところに来ましたのでシャワーは控えておいてください“と丹羽さんに言われたので、従うことにする。とにかく未知の世界に入り込むのだ。言われたことには全部従おう。

娘の名前をこのラサからとったので、感慨深い。

ラサだぁ~。やっと来たよ~。

すでにここは富士山と同じような標高。ここで高度順応をすることになる。

宿泊地近くのジョカンを見学したり、ポタラ宮の夜景をみて過ごす。

自転車も組んで、いよいよ明日から足慣らし。

 

【第三日目 9月13日(木)】

ラサ周辺をポタリング。

適度な坂もあり、富士山より標高が高いところまで行こう!ということで3782m地点まで走る。

現地の言葉を覚えたり、ローカルフードを食べたりとのんびり過ごす。

標高が高いところでのライドはなかなか呼吸が苦しいが、普段よりちょっと苦しいぐらい。

もう少し走りたかったが、無理は禁物。記念すべき富士山より高いところを走った日!                           

 

【第四日目 9月14日(金)】

今日は自転車は無しで、ポタラ宮の見学。

階段がたくさんあって、その階段を上るのが一苦労。

息が苦しい。一段一段丁寧に上っていかなくては呼吸が追い付かない。

 

ローカルフードの“ツァンパ”は小麦、チーズ、砂糖を混ぜたものにバターティーを少々入れて指でこねて団子状にしたもの。

食べ物がおいしくて良かった。

 

【第五日目 9月15日(土)】

ラサをあとにチベット第二の都市シガツェに向かう。

到着前25km地点から自転車に乗る。日に日に高度を上げていく。

徐々に体を慣らしていくのだ。

これはとても大切なことで、一気に高度をあげてしまって高山病になり、そのまま死亡してしまうこともあるらしい。

シガツェの宿泊地標高は3,860m

富士山より高いところで泊まった!

とにかく安全第一。もう少し走りたいなぁ、という気持ちもあったが、この目でチョモランマを見るためには我慢も必要なのだ。

 

【第六日目 9月16日(日)】

ついに標高4,000mを超えた!

ツォ・ラ(峠)4950mの手前7.5km地点から登り始める。

最初は息が切れたが、上っていくうちに楽になってきた。

気持ちの良いダウンヒルでラツェという町までライド。本日の走行距離45.5km。

またまた“4,000m越え”という記念すべき日になった。

 

【第七日目 9月17日(月)】

いよいよツアー最高標高5,248mのギャツォー・ラ(峠)にチャレンジの日。 

人生初めての5,000m越え。

体は持つのか?5,000mってどんな感じなんだろう。

 

不安と期待を持ちながら登り始める。

息が苦しい。

心臓がバクバクする。

私の体はどうなっているのか?

61歳という年齢の体は最後まで持つのか?

走りながら水を飲むことも苦しくてできない。

いったん自転車をとめて、水を飲み、深呼吸を何回かしてからそろそろと走り始める。

途中で息ができなくなったら?心臓が爆発したら?

皆に迷惑かけちゃうかな?

 

そんなことを考えながらゆっくりゆっくり上っていく。

昨年は膝を痛め、あるウオーキングのイベントも完歩できなかった。

山岳グランフォンドも時間切れで完走できなかった。

年齢のせいにするわけではないが、できないことがどんどん増えて、ひとり涙したことを思いだす。

無理はしない。安全第一。でも最後まで走り通したい。

 

だから、5,248mのギャツォー・ラに到着したときは、“登れた!登れた!出来ることがまだあった!”とうれし涙。

悲しい涙よりもうれし涙の方がどれだけ良いか。

 

 

私はこの15日間の中で、このギャツォー・ラに登れた時が一番うれしかった。

チョモランマも、小さいけれどその姿を見ることができた。世界一の山。それは本当に神々しい。

 

<ヒマラヤ越えと目前に迫るチョモランマは、その2に続きます。>

 

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