ホイールはドライブトレインの中で最も重量の大きなパーツです。回転部位の重量はその他の部位の重量の1.5倍から2倍の負荷を生むというデータもありますから、より軽量なホイールほど脚に優しいことになります。しかし、ドライブトレインで最も重要なのがタイヤ周りなのです。何故なら、タイヤは常に路面と接触しているからです。例えば、タイヤのある一点が路面と接する回数(つまりはタイヤの回転数)を数えるとして、1分間にケイデンスが70回、ギア比が3だとすれば1時間のライドで12600回路面と接していることになる訳です。1時間のライドでフロントディレイラーを切り替える回数に比べれば、文字通り桁違いの駆動頻度(ロードバイクを動かすためにそのパーツが使われる回数)なのです。 ペダルには常に力がかかっているし、クランク、チェーンリング、チェーン、スプロケット、プーリー、フリーハブにしても上記タイヤと同じく数千回以上の駆動頻度がある訳です。ところがロードバイクの完成車にはドライブトレインよりも別の部分が強調され、お金がかけられている(ドライブトレインにお金をかけていない)感があるのです。例えば、20万円を切るようなカーボンロードの場合、コンポーネントはTIAGRAが一般的です。ホイールも重量が2kg近いWH-501が定番でしょう。まぁ、そこはSHIMANOのこと、そこそこのコンポーネントに仕上げてはあるようですが、スプロケットだけでも100g以上の重量差があるのです。コンポ総重量では450gほどになります。せっかくフレームをカーボンにしても重量的なメッリットが相殺されるばかりか、駆動系のエネルギー効率を考えると走行性能はマイナスになることもあり得るのです。
SHIMANO(シマノ) WH-R501-30 ロードホイール クリンチャー ブラック 前後セット | |
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