自然の猛威を目の当たりにすると人間の無力さを痛感するものですが、マグニチュード8.8という巨大地震の猛威はすさまじいものでした。マグニチュード7以上の地震を大地震、8以上の地震を巨大地震と呼ぶようですから、今回のは紛れもなく巨大地震です。
炎上する製油所の巨大タンク、津波に押し流される家屋や車、行き惑う無数の人々・・・TVの画面が映し出す映像を前になす術もなく、ただ呆然とするばかり。
サイクリストにとって自然は時に試練を、時に心地よさを与えてくれる本当に良き友人なのですが、一度牙を剥くと悪魔に身を転じてしまうようです。
昨年のハイチ大地震では23万人もの人々が命を落としていますし、2008年の四川大地震では6万人を超える死者を出しています。ハイチがマグニチュード7、四川が7.8でしたので、今回の8.8という地震規模はまさに未曾有と表現するしかありません・・・
首都圏では帰宅難民と呼ばれる人々がバス乗場に殺到している光景も目にしました。こんな光景を目にすると自転車通勤をしていればと考えてしまうのはサイクリスト故なのでしょうか・・・
今回の巨大地震は石油の製油所や備蓄基地にも甚大な被害を出していて、不安な中東情勢の影響で価格が高騰している原油価格と相まって、ガソリン価格のさらなる値上げに繋がる可能性も出ています。
これを気にマイカー通勤は止めて自転車通勤に切り替えてみてはいかがでしょう。流石に往復で100kmを超えるときついと思いますが、往復50km程度なら片道1時間程度ですから、十分可能だと思います。勿論、ママチャリでは無理ですが・・・
政府が二酸化炭素の排出量の削減に本気で取り組むのなら、高速道路の無料化や自動車減税は逆効果です。むしろシェア・ザ・ロードの為の道路整備や自転車通勤補助などの制度を検討する必要があるのではと思っています。
国単位の取り組みが理想的ですが、地方自治体単独での取り組みも可能です。被災地の復興に当たって、国や地方自治体はシェア・ザ・ロードも念頭に入れたエコな街造りを考えてもらいたいと願っています。
こうした自然の猛威は私たちに、国境を越えて母なる地球を守る為に何をするべきなのかという大きな課題を突きつけているように感じるのは私だけではないと思います。
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