自由帳~子供の心で~

南保大樹が日々思ったことや稽古状況など、舞台創りを綴ります。

告知6

2006年03月06日 | 稽古
告知賛否議論は最も家族を傷つける?

「主人が病気の間どれほど告知で悩んだか。
 いっそ主人が感ずいてくれたら、どんなに気分的に楽になるだろうかと何度も思いまし た。
 今でも告知しなかったことを後悔している面と、
 それで良かったのだと慰めている面と、両方です。」

「告知とは単に病名だけのことではないと思います。
 私どもの場合、本人は病名は知っておりましたが、
 再発手術の段階で、その後の見通しや、経過について必ずしも事実を告げられませんで した。
 最後の入院の際も、本人は手術に成功し、後遺症治療のためと信じて、
 再起の希望を持ち、回復後のプランを心に描いておりました。
 医師の賛成は得られませんでしたが、
 もっと本当のことを知らせるべきではなかったか、という悔いと、
 これで良かったのかもしれない、という思いの間に、
 今も引き裂かれるような心境でおります。」
 つづく